ドイツサバイバル記 【さようならフロントメーン、いざローテンブルク編】

2015/02/19(Thu)

ドイツサバイバル記 【準備編】
ドイツサバイバル記 【出発編】
ドイツサバイバル記 【フランクフルト到着編】
ドイツサバイバル記 【フランクフルトサバイバル・貞操の危機編】
ドイツサバイバル記 【うぇありず!なぷきん!】
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ドイツサバイバル記 【ココドコー?迷子になっておーまいごっと!】
ドイツサバイバル記 【下痢がくだる。無念のノイバンシュタイン城、編】


****

昨夜は(も)たいへんだった。
長くなるので簡潔に書こうとおもう。


・部屋に帰ってお風呂を済ませてオフトゥンに入ろうとした時、部屋の電話がけたたましく鳴る。

「なに…どこから?」

考えられるところフロントからしかない。なんだろう、部屋代のネット決済が出来ていないとか?


・「まだ起きてる?」

お電話の主は件のイケメンフロントマンさんだった。
会いたいとラブコール(英語で)
ウヮオwwwどんだけ情熱的wwwwwww

ごめんなさい、もう寝ていましたと日本語で言って電話を切る。
ただでさえくったくたなのに、びっくりしてニホンゴしか出てこねえよ。


・暫くして、部屋の扉をノックされる

…実力行使??

いやん…こわいよこわい
ノックの主はホテルマン、部屋の合鍵を使って開けることが出来る。
しかもここんち、そこそこ古いホテルなので
外から開けられる鍵の他に内鍵がない。外から開ければ容易に中に入ることが出来る。


中に入られたら?
わたしの貞操的な安否はもとより、同室の桜井と妹は?

「ジャマモノ、コロス」

なりかねなくもない。愛のためならジャマモノコロス。そんな事態になったらどうすればいいのか。
桜井と妹を守れるのはわたししかいない。でもどうやったら守れるのか。ひたすらオフトゥンの中で考える。ぎゃああああwwwこええwwwこええよwwwwwwwww

オフトゥンの中で息を殺し、ただただ行き過ぎるのを待った。この恐怖たるや。そのうち疲れすぎて寝た。死んだように寝た。



***

そんな恐怖を味わい、朝。
最悪の物騒な事態が起きなくて良かった。

起き抜け、vaioを開くとワイヤレスネットワークが繋がっていた。
えーっ今ごろー?


 

woo…日本語入力できる嬉しさよ…
きのうまでローマ字でメールしてたワw




朝ごはんをしに行きます。

久し振りにがっつり寝たお陰で疲れも取れました。
今日は朝食もいただきます!ぎゃー生ハムうまそうすぎる!これいくらでも食べていーんですか!




で、なんといっても素晴らしいのが、ヨーロッパはチーズが安くて豊富なんですよね。
チーズ・ホリックのわたしは狂気ランブー!これいくらでも食べていーんですか!




ソイソースがあるよ。
ニッポンヂン観光客が多いのカナー
そのワリに一人も見掛けないけど?

ラーメン、と書かれてあったシロモノはラーメンと似て非なる呑みものだったわ。




イースターということでチョコレートやキンダーエッグもあった。
おみやげにいただきますね。




チーズとスモークサーモンとハムうますぎ…
ドイツの朝食最高すぎる。東横インさんに見せてあげたい!で、超食べた。食べ過ぎ。つらいつらいつらい!

チェックアウトの12時近くまでうんうん苦しんで、吐く。吐いたらすっきりんこ。
ちょいハムとチーズにエキサイトしすぎましたね!

チェックアウトのフロントには、例のフロントマンさんはいませんでした。さようなら。さようなら。
とても良くしていただいたのに、イケメンなのに、わたしたちはダメだったね。




さあ出発、
フランクフルト中央駅ともさようなら。




今日はあのICEに乗るんだよー!ぎゃーかっこいい!うれしい!

行き先掲示板の見方も乗り換えのコツも解ってきた。
日本と違って定刻に列車が来ないことがあるので、
掲示板で確認した後、列車の行き先も確認せねばならない。




桜井はいつでもどこでも暇さえあればスタディ、変わった人です。




わたしは朝食で拝借してきたバナーヌをいただきます。




Oh…初めてニッポンジンを見た気がします。
ご夫婦で鉄道の旅なのかな。すてき!




ビュルツブルグから在来線に乗り換えて、更にシュタイナッハで乗り換え。

ジャーマンレイルパス、ドイツ鉄道乗り放題のチケットなので
いくらでも時間があればぶらり途中下車の旅がしたいところ、
でも今回の一番の目的地に進まねばなりません。




ホームへの階段にスーツケースを運ぶレーン
なにこれ愉快愉快ー!




ローテンブルク・オプ・デア・タウバー着
二回無事乗り継げたー!

って、言葉さえ読めればよっぽどTOKYOの乗り換えのほうが複雑。
TOKYOで電車移動してるガイジーンはほんとすごいと思うの。




ドイツの地名って必殺技みたいな名前が多くてかっこいい!
ローテンブルクは他にもあって
ここは”タウバー川上のローテンブルク”ってイミらしいです。

 


これがうわさのレーダー門とやらです。
そしてこの中が、いわゆるローテンブルクの「城壁の中」になるのです。

ホテルは城壁の中、
徒歩15分くらい。
15分歩くのは特に苦ではないねんけど、石畳の街、めっちゃスーツケースが引きにくいね。
キャスター壊れるんじゃないかとどきどきした。
 



城壁の中は
ウェルカム・トゥ・メルヘン・ワールド!

色とりどりの石造りの建物、古き良きドイツの町並みでとても!かわいらしい!




テディベアショップ。
桜井は彼女にクマーをお買い上げ。それはご馳走様です。




プリントアウトしたgoogleさんの地図を片手にホテルを発見、
一番手前、ホテルアイゼンフート

とても古くて由緒あるホテルだそうです。
ちょっといいお値段だけど、ローテンブルクに来たらここに泊まるべき!(とホテル検索していておもいました!)




お部屋に通されます。
す、すてき。
家具屋やら調度品がアンティーク調。




水回りはちゃんと近代的になっているので不便はないです。
ウォッシュレットはないけど。
で、

これなんだと思います?



ホテル検索しているとホテルの設備欄にたまに出てくる
ビデってやつ、あれがこれ。

お便器とは別で、おまたを洗う用に使うものらしいです。
でも使い方が解らないよ…どんな体勢でどやって洗うん…?跨ぐの…?わしわし手で洗うの…?


ちな、ビデの側に掛かっているタオルは
ビデを使った後のおまたを拭く用らしいので
人様のお宅にお邪魔してお手洗いを借りた時、
このタオルで手や顔を拭いてはいけない、そうです。



 
それではお着替えをして街の散策に出ます。



 


 
おとぎの国というか
絵本の中のような街並、
この感動は欧米人が京都の古い町並みを見た時の感じでしょうか。




でな、
ホテルやレストラン、お店にそれぞれ看板が掛かっているんやけど
どれも凝っていて個性的。




ドイツの看板職人は芸術家だと思うわ。
 



日本語を見てほっとする。
竹山さんすごいなあ、異国の地で頑張ってるんやなー
 



人形劇が観れる芝居小屋を発見。
晩ごはんを早めに済ませて観にきたい。




パッパに激似の石の置きものを発見
見れば見るほど似てて、連れて帰りたい。でも石、重い。


 

夕暮れもとても趣き深い。
あたい今、絵本の中のしょうじょやで。




美しい街並みを眺め歩きながら、いくつか良さ気なレストランを通るんやけど
桜井が日本食しか欲しくない、日本食じゃないといやだと煩い。

まだ来て何日やで?
ほんとうにこの人はだめだ。絶待海外で暮らせない。留学なんてとんでもない。


”蘇生”
怪しい名前の日本食屋さん発見する。



怪しいなー、日本食って言ってもガイジンのやってる日本食ってアテにならないんじゃないの?
(ほんとにそういうの多い。味噌使ってない味噌汁とかラーメンと謳うラーメン的な何かとかw)
と思いつつも中に入ると、
日本人の女性の女将さんのお出迎え。
うぉーニッポンジンやー!(ニッポンジンに会うとなんかうれしい)




メニューが読める仕合わせw
天婦羅、寿司、いいじゃないの…




ナニコレwwwwwうな重もラーメンもあるよ!




まずはドイツのこの季節の名物、白アスパラを戴きます。
ちゃんと日本人好みでマヨネーズだw
日本で売ってる白アスパラはほぼほぼ輸入品で、しかも高くてひからびてるんだよね。
ひゃー!とてもおいしい!




わたしは海鮮丼、
うまいようまい!
ヤマサ醤油があるよ。




桜井はカツ丼、
すごい喰い付きっぷりw
どんだけ日本食じゃないとあかんねん…



 
妹はトンカツ、
どの国のメシでもオーケー、食べ物にはさして拘らない妹ですら
感激して震えてたw

このあと女将さんと話が弾み、人形劇の開演時間が過ぎる。
でも、ドイツに来たお話などを聞けてとても楽しかった!食事もどれもおいしくて大満足ー!



 
夜の散策
”SOSEI”でつい長居しすぎて
出た頃はどこも店仕舞いしていた。




そして白夜。
夜になっても明るいんです。
おおー、これが噂の白夜か!と感極まる。




さきほどのテディベアショップは
閉店後もディスプレイがとても美しい。


 




クマーには興味はなくとも見惚れるわ。




アイゼンフートにタダイマー




由緒ある古い建物にはエレベーターなどありません。
階段を踏みしめる度ぎしぎし言う。
でもそれがいい。




ああもうロマンティックが止まらない。。




パッパのお土産に連れて帰ることにしたょw
すげー重いよ。
スーツケースの重量制限がふあん…


 

時間帯によって日本のNHKが映るっていうので
チャンネルを回していたら、山瀬まみやん?
試してガッテンがやってた。




ぶっちゃけ、試してガッテンはドイツのここで見たのが最初で最後です。
エビオスでもするかな。。




歯磨きなう。
小脇に抱えているのはパンティーですね。




二階の部屋の窓から町並みが見える。
とても素敵。
桜井はこの街とホテルの美しさにひどく感激して
新婚旅行はここに来ると決めたらしいです。それはご馳走様です。


それでは今日はおやすみなさい。
来週のみゆきちゃんは「ココドコー?迷子になっておーまいごっと!」です!トゥ・ビー・コンティニュード!


ドイツサバイバル記 【うぇありず!なぷきん!】

2015/02/04(Wed)

ドイツサバイバル記 【準備編】
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ドイツサバイバル記 【下痢がくだる。無念のノイバンシュタイン城、編】


****

目覚ましで目覚めたら異国の地のホテルの一室。
寝られたんだか寝られてないんだか…きつい…きついよ…


妹が部屋に居なかった。
ロビーでフロントの女性と談笑しててんけど、(彼女はジェィペニーズ・オンリーです)
この方の物怖じしない性格というか、コミュニュケーション能力ってしゅごいと思う。

一方、そこそこ英語力のある桜井は絶待自分から話しかけて行こうとはしない。流石に今はそうではないけど、これは性格の違いだねえ。


そんなことよりロビーに昨日のフロントマンさんがいらしたらどうしようかとDKDKした。
居なかった。ほっとした。




朝食を戴きにきてんけど、まるで食べられる気がしない。
おなかもしくしくしくしくと痛い。
たまに刺すような激痛にオウフ…となる。
昨日食べっぱなしだったからカナー




3人で一泊一万円以下、だというのに豊富なメニューの朝食に驚く。
東横インさんに見せてあげたい。
だがしかし、コーヒーしかいらないよ。




朝ごはんをしたら出発です。
今日はエーベルバッハ修道院に行くため、エルトフィレという街に行って
またフランクフルトに戻ってきます。




乗換えは調べてきたものの、
フランクフルト中央駅、とにかくホームが多くてどれに乗ればいいんだか。

桜井に、誰かに聞いてよ!とお願いするけど
異国人とのコミュニケーションを拒否、
代わりにメモ帳にヴィースバーデン行きの列車はどこで乗れるの?という英文を書いて渡された。ジェィペニーズ・イングリッシュ発動!




親切なドイツ人、ホームを教えてくれた。
何度も掲示板を確認。発車時間によって行き先が違うからDKDKする。




世界の車窓から。
壁面アート多いです。

そんなことよりはらが痛くて
列車の中のトイレを何往復もする。
そして驚愕の事実が発覚、


せいりきたワァwwwwwwww


このはらいたはせいりいただったのか!

えーっナンデナンデ
毎日せいりをずらす薬を決まった時間に呑んでいるよ?
わたしのバディの強い主張は、薬ごときで変えることはできないのか。


うーん困った。
せいりようひん持ってないょ。
スーツケースの中に、ナオンの嗜みとしてふたつくらいは入れてきたけど
そんなもので足りるはずもないし今持ってきていない。まずいことになりました。非常にまずいです。




乗換えのヴィースバーデン駅に到着、
ここで途中下車することにする。
ナプキンを求めて。




イースターが近いので、構内でチョコレートを配っていました。
ぎゃーかわいい!ありがとうございます!




配ってた着ぐるみのおにいさんかーわいい!
で、おにいさんに
うぇありず、きおすく?と聞く。

ちな、
うぇありずってとても便利な言葉だと思っています。
初海外のニューヨークでは、「うぇありず」だけで乗り切ったと行っても過言ではありません。
「うぇありず、トイレット?」(トイレットもベンジョーも通じませんでした。パウダールームです)でトイレにありつけ、
「うぇありず、ぷらだ?」で五番街を闊歩し、プラダのバッグも手に入れられました。


で、キオスクにて
「うぇありず、ナプキン?」を発動したら
色とりどりの食事用の紙ナプキンを勧められました。
ナプキン違い、ナインナイン。これじゃないですー!高分子吸収体のやつがほしいですー!

お店の方ともちゃもちゃやっていたら、見かねた桜井が入ってきてくれました。


「食事用のナプキンではありません」

わたしのコカーンを指し示しながら
「彼女はサニタリーです!彼女にはサニタリー・ナプキンが必要です」


産婦人科に恥を偲んでピルも買いに行けるし
彼はいろんな意味でできるこやで。


ここで
せいり用品は「サニタリー・ナプキン」と言うのではなく、「サニタリー・バッグ」ということを学習。
桜井も知らなかったようで、勉強になった…と呟いていました。今後活用してください!


で、
「それならここには売っていない。街のドラッグストアに行け」と言われまして。
なので街に出ることにします。

駅前にマツキヨはなかったけど、スーパーマーケットを見つけた!
3人で手分けしてサニタリー・バッグを探します。




夜用スーパーあったワァ…!


ちな、せいり用品は日本製が世界一!と言いますが
ドイツ製も負けず劣らず、とても良い品質でした!




無事サニタリー・バッグを入手できたので、ヴィースバーデンからエルトフィレ行きに乗ります。




着きました。
石造りの駅舎、なにもかもがヨーロッパ。こういうの見てるだけで感慨深いわ。




かなりの田舎、そしてとても美しい街ー!




エーベルバッハ修道院きたワァ




1136年に創立された、とても由緒ある修道院です。
古い建物がなんというか、荘厳。ちょっとこわくもある。




 


「気」みたいなもんをむんむん感じます…震えちゃう…




ゴシック様式の建物が、それはもう美しい。




教会堂に入ります。




心洗われるとはこのことか。

ええっと、
お恥ずかしながら、ここで泣いてしまいました。
感涙?
うーん、いろいろストレス溜まってたんやね。。



 



あああ素晴らしすぎる。
来てよかった、
というか辿り着けてよかった、というのがこのときの正直な感想でしょうか。




ここに秘蔵のさけが!
修道院の酒蔵、たくさんワインを作っているそうです。


 

でも薄暗くて寒くて、おばけがでそうでこわいよ。
古い、黒い伝説が宿っていそう。
夜閉じこめられたら180ぱー泣くわ。




で、入り口から見た感じよりだいぶ広くて、パンフレットの地図を見ないと迷子になる。




ココドコー?中庭に出た!




ああ、わたしってどこで撮っても様になるなあ。




遅い昼食を取りに、修道院の側のレストラン。
あーもうなにこのロマンチークさは!




事前にネット調べてきたところで、修道院で作ったワインが呑めるレストラン。
是非入ってみたかったんですよ。




いざメニューを開くと
何言ってんのかよく解りません。
英語ならどんなものくらいかは解るのに、ドイツ語だとふいんきも伝わらないね!

地球の歩き方(バイブル)の巻末には、ドイツ語料理名の翻訳が載っているけど
いちいち照らしあわせて確認していたら、いつ注文が済むかわからん。


「適当に指差しでオーダーしようぜ!」




とりまワインにはありつけました。
修道院で作っているワインです。うまいです!うまいです!




で、
わたしが指差して来たものは、サラダオンリーだった。
そこそこのお値段だったのになあ。。

アレルゲンの海老を除いたら葉っぱオンリー。泣ける。
おかわり自由のパンを食べまくります。




桜井は白身魚のムニエルが来た。うらやましすぎる。


 

帰り際、修道院併設のワイン販売所へ。
決して安くないです。そして旅の途中でワインなど買ってはいけない。スーツケースくそ重たいわ。




トイレがあるよー!
みんなここで済ませろ!

そうそう、
街中のトイレはどこも有料、0.5€とか掛かる。
無料のトイレありがたい。




トイレットペーパーはバラのエンボス加工で、とてもふんわり柔らか。
せいり中はとてもありがたいです。
でもウォッシュレットほしいですよね。







古き良きドイツを感じられる、とても素敵なところでした。
フランクフルトにご滞在の際は、是非ここまで足を伸ばしてみてください!


駅までの道道。




1¢硬貨を二度も拾う




「ねえねえ!SAKURAだよ!ドイツなのにSAKURAが咲いているよ!」




イースターの飾りがありこちでなされています。




「ドイツのDQNだなあ…」

もう、いろんなことに感慨深い。




駅到着。
時刻表の時間になっても一向に列車が来ない。
待てど暮らせど来ない。

「まあ、ここにおればいつか来るやろ」

だんだん投げやりというか、柔軟な姿勢になってきた。
3分も遅れたらお詫びと共に、遅延情報がアナウンスされるのは日本だけだね。




世界の車窓から。
葡萄畑が広がっているよ。
ここでおいひいドイツワインが造られるのですね、ごっつあんです!


 

フランクフルトに無事帰還、
高級ブランド・ストリートを見て廻る。
チャンネルもカルティエも見るだけならただです!




スワロフスキーのネックレスを、SMKとお揃いでふたつ買うたった。
オーストリアのブランドやけど
日本よりだいぶお安かった。


食事する場所をさがしつつ、うろうろ。
桜井がファーストフードは食べたくない、そんなものを食べたら成人病になる、
ケバブはあぶない、食べてはいけない、等々煩い。
こいつのせいでなかなか店が決まらない。

そんな時突然の雨に降られ、
飛び込んだ軒下のハンバーガー・ショップに入る。




あっという間に土砂降りになり、当分外に出られそうもないので
桜井もここで観念。

でもドイツのハンバーガーやサンドイッチは
野菜がいっぱい入ってておいしいと思うの!




巨大すぎてバラして食べるよ。
二人前で3人まんぷくになる感じです。
3人分オーダーしてはいけません。


ホテルにタダイマーしたら
わたしはビジネスルームに向かい、明日の乗り換えを調べなければならない。
またDKDKしながらフロントを通過、よし居ない。




ドイツ鉄道のサイトも何言ってるか解るようになってきた。
人は逆境にいるときこそ学ぶものなのですね。




検索結果をビジネスルームのプリンタから出力する、というテクニックも発動。
言語は解らなくともコンピューターの操作手順はどこも同じ!ああ世界はひとつだね!感激!


無事明日の調べ物を終え、部屋に戻ろうとしたら
フロントに件のホテルマンさん。
昨日も今日も夜勤なのですね…

笑顔で話しかけられたけど、グーテンアーベント、と夜の挨拶をしただけでやり過ごした。
そしたらエレベーターまで着いてくるの。

「ねむいです」「わたしとてもねむい」
じぇぃぺにーず・いんぐりっしゅを発動する気力もない。
お元気なら「あいむさにたりー、とでぃ!」とでも言ってやりたかったのに。



昨日に引き続きくたくたです。
でも苦難は今日もまだまだ終わらないょ。

来週のみゆきちゃんは「イケメンフロントマンからのラブ・コール」「いざローテンブルクへ」の二本です!あ~ん!ゲフゲフガハァッwwwwww


ドイツサバイバル記 【フランクフルトサバイバル・貞操の危機編】

2015/01/29(Thu)

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晩ごはんをしようか、ということになったんだけど
朝から食べっぱなしで大しておなかが空いていない。
そして疲弊し切っていた。
朝5時に起きて、時差を入れると24時間以上起きている。


「露店のソーセージとビールを買って帰ろっか。
なんなら非常食の鮭のおにぎり齧って寝てもいいやんね?」


桜井「今日野菜をまるで摂っていない!野菜を食べないとだめだだめだ!」


ほんと、
このお方食に関してマジで煩い。
この後もさんざお店選びで苦労することになる。




エキナカの、野菜が食べられそうなデリカのお店に来た。
お惣菜のにくのサイズがやはり欧米。




タコサラダとサンドイッチを選択。
あらー
パンがとってもおいひい!パンに感動。


簡単に食事を済ませてホテルに戻ります。
部屋に帰ったらまずすること、
明日の電車の乗換えを調べます。
むろんホテルはwi-fi完備チェック済です。

なんだけど、
wi-fiが繋がりません。
いくら設定を見直しても繋がってくれません。
旅先で命綱のVAIOちゃんもインターネッツに接続できなければただのお荷物、
困り果ててフロントに聞きに行った。


親切なフロントマン(そしてイケメン!)と一緒に
あれこれ無線の設定を見直すけどだめ。

「ビジネスルームを使うといいですよ」

フロントの隣にある無料のビジネスルームに案内してくれた。




イヤッハァwwwwww
とりまうpかんりょうwwwwwww


だがしかし
ここんちのPCには大きな問題というか壁があった。
ドイツ語キーボード(USキーボードだったかも?)

DBのサイトで乗換え検索をしたいんやけど
ドイツ語入力できねえ。。
ページ翻訳できねえ。。

またここで苦戦していたら、先ほどのイケメンのフロントマンが様子を見に来てくれて
検索の仕方を教えてくれた。
あーもうなんなのドイツ人、マジ親切過ぎじゃない?
 



ぶじ検索かんりょう!
よかったーーーー!
これで明日エルトフィレに旅立てる~~~
どうもありがとうございました!!!!




ひと通り明日の調べ物が終わったところで
「コーヒー要る?」

mjd?
いえすいえす!ダンケシェーン!

食堂の厨房でコーヒーを淹れてくれた。
あーもううれしい。感涙に咽ぶわ。


ロビーのソファで片言の英語と関西弁とバディ・ランゲージで歓談。
日本のどこから来たのか、
ここからどこに向かうのか。
ミユキはかわいいね。(まじでまじで!)

「ミュンヘン?ナインナイン。”ミュ・ン・シェ・ン”」
Munchenの正しい発音は”ミュンシェン”だそうです。


そしてここはチップをはずむべきだろう、と思ったのですが
彼は頑なに受け取ってくれません。

「日本のトモダチが出来てうれしい」
「ミユキと僕はトモダチ」

泣いた。
日本に帰ったらお礼状を出そう。
あわよくば文通なんか始まっちゃったりして、恋が芽生えちゃったりして
イケメンのドイツ人のカレシゲットだぜ!

いえね、年の頃は30代前半か半ばか、

ほんとうに黒のスーツが似合う、長身のイケメンなんですよおおお!!!

こんな素敵な紳士と恋ができたら
どんなに素敵かと妄想するやんね。


二杯目のコーヒーを勧められ
「ミユキはタバコを吸うのかい?」

いえす!やー!やー!

「僕はスタッフーだからロビーでタバコが吸えないんだ」
「タバコが吸いたい。付き合ってくれる?」

いえす!やー!やー!

イケメンのフロントマンについていく。
通されたのは使っていない客室だった。




ここで二杯目のコーヒーをご馳走になりながら
再び歓談タイム。
しゅいごいねえ、(バディでも)通じるもんだねえ。すると、


「友情のキッスをしてもいいかな?」

わーい?
ニッポンにはご挨拶でちゅっちゅをする習慣がないよ。
酔っ払ったときのポッキー・ゲームくら


イケメンのフロントマンが
ほっぺたに軽くちゅっ☆
おでこにちゅっ☆


うわあなにこれ
おでこにちゅっ☆て萌えるね!!!
思わずDKDKして目つぶっちゃったじゃんかー!


「ミユキもして?」

テレッテレになりながら
フロントマンのほっぺたにちゅっウヮオ欧米かwwwwww//////


「もっとして?」

えええ、もう一回だけやで/////


「ここにもして?」

彼は人差し指を唇に当てた。
えっえっ?/////

欧米ではマウストゥマウスのちゅっちゅもご挨拶でするもんなんやろか?

昔、ブラジルの留学生(♂)に
日本を発つ前、さようなら、と言ってくちにちゅーされたことがある。
外国ジーンはそんな軽いノリで接吻をするのか、


…と、戸惑っていると
彼のほうから唇を押し当ててきた。
ちょっと抗うことのできないタイミングで。
ひゃぁっ!って声出たと思う。


しかも
ちゅっ☆とかいうフレンチ・キスではなかった。
ちゅちゅ~って感じで
えっえっこれもご挨拶なの??と混乱する。

さらには
一度くちを離したかと思ったら
髪を撫でられながら
ちゅっちゅちゅっちゅちゅ♡♡♡


これはご挨拶の範疇を越えているのではないか??


混乱しながらフリーズ。
石のように動けない。

なんというか、人はこういう時って
ほんとうに固まってしまうものなのだね。
だけど唇の感触だけが生々しい。

いとも簡単に
舌が入ってきた。
わたしの唇は抵抗を試みるけど、無駄無駄無駄無駄


どうしたらいいんやろ

ところでわたしは今、うれしいのか悲しいのか逃げたいのか。


混乱しすぎてわからない。わからないよ!


ねえねえねえねえこれ大好きです、のちゅーなん?
彼はわたしが好きなん?
もしくは今わたしは、もて遊ばれてんの??


ちゅっちゅしながら髪を撫でていた手は腰に移動
腰をさわさわ
それが次第におけつさわさわに移動していく。

目線の位置にはベッド、
あそこに連れ込まれるのでは。
この流れやとかんっぜんにそうなるやろ。


案の定というか、彼の手がジャージのゴムにかかる。
ちょwwwおまwwwwwwすとっぷ!すとっぷやでwwwwww
(※ここでスカートの中に手が滑りこむ、ならまだふいんきあるけれど
ジャージってちょっと残念すぎるね!)

「ノー、ノー」と呟いて唇をほどいて抵抗
しかしイケメンのフロントマン、そんな僅かな抵抗に構うことはない。

これなんかあかん気がする。
貞操の危機
危険が危ない


旅先で素敵な紳士と恋に堕ちる、だなんてとても素敵、
でもわたしそんなに軽いナオンじゃないの
結婚の約束をしてからでないと、エッチなことはできないよ!


「そーりー!あいむそーりー!」
強く抵抗の意思を示して

あいはぶあぱーとなー!あいはぶあぱーとなー!

と、遥か昔に棄てられた人に貰った指輪のはまった薬指を突き出して、身体を引き離した。


そこからはどうやって自室に戻ってきたのか、今は覚えていない。
部屋を飛び出したのか。
無事和解して一緒に部屋を出たのか。

二つのベッドでは桜井と妹が爆睡していた。
そりゃあ今日は疲れ切ってますよね。
わたしも三つ目のエキストラベッドに倒れ込む。もはやお風呂に入る気力もない。


あああ、
ちゅーしてもーた。
ちゅーしてもーた。
オフトゥンの中で唇をごしごしした。

そして貞操の危機があぶなかった。
明日からどんな顔をしてあのホテルマンと顔を合わせればいいのだろう。
そんなことを考えつつ、死んだように眠りに堕ちて行った。

****


困難はこれだけでは終わりません。
明日もまた新たな困難が待ち構えています。
次回は「うぇありず!なぷきん!」の回です!



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