どうにもこうにも、胸がいたいこと

2009/11/22(Sun)

江戸川の土手に行ったら
子猫が纏わりついてきたん。

これが人懐っこいってレベルじゃない。
すりすりして密着して離れんのー!


はじめは、
なにこの子wwwwwww
かわええのうかわええのうwwwってモフモフして歓喜しててんけど
野良なのかなぁと思ったら胸が痛くなった。


初見の人間にこんなに懐いてみせるなんて
きっと、こうすればごはんを貰えると思ってるんだろうなぁ…
この子が、生きる為に身につけた知恵なのかもしれない。



ごめん
なんも持ってないねん、、、



連れて帰りたかった。

この子がおなかいっぱいごはんを食べているところを見れば
どんなに嬉しくなるだろう
そして、あたしもどんなに安らげるだろう


でも、かわいいだけでは動物は飼えないよね。
家族として迎えるということは
ものすごーい責任を負うことだって知ってる。


自分のことですら満足に出来ないのに
やっとやっと、生きてるのに
ほんとうにこの子を幸せにしてあげられんの?


そう自問自答して、土手でさようならをしてきた。



ごめんなぁ
ごめんなぁ



会わなければよかった
会わなければ
こんなに胸が痛むこともなかったのに




話は違うけど
昨日、うちのそばで火事があってん。


23時を過ぎて外が異常にうるさくて
しかも拡声器を使った大声が飛び交ってるから、
なにごと?とベランダの窓を開けたら

漆黒の空に灰色の煙が広がっていて、花火の臭い。
そして、たくさんの消防車と消防士。


びっくりして外に出て、傍の角まで行くと
灰色の煙を轟々と上げて、家が燃えていた…

煙にまみれた屋根からは
火が上がってた。



たくさんの消防士が怒声を上げながら走っていて
消火水路から水を送るホースが動脈のようにうねり
煙と火を上げる家の四方八方から水が放たれてて

まるでドラマか映画みたいで、あまり現実感がなかった。



次々に窓ガラスが割れる音がする
あれは火の勢いで割れているのか
それとも誰かが割っているのか…

すると、ベランダに一人の消防士が現れた。
その消防士がベランダからはしごを降ろすと、次々に消防士が上がっていった。



ほんとうに
こんなふうに、
命を懸けて仕事をしている人たちがおんねん


知ってはいても
こんな風に心から実感したことなどなかったよ…



救急車の音は一度も聞いてはいないから、
きっとこの家の人たちは大丈夫だったんだろうと思う。
きっと。


勇敢な消防士の姿には本当に胸を打たれたけど

昨日までは大きくて奇麗だった家から火が昇り、
留まることのない煙を上げ
あちこちから水や薬品を放たれ、

当然、その隣の家も
容赦なく放水を浴びていた。



こんなに胸が痛む光景はなかった。

この家の主たちは
今晩何処でどんな思いで過ごすんだろう…


ほんとうに
ほんとうにやり切れないね。。




***

あたしが動物を飼えないもうひとつの理由は
子供の頃、飼ってたとらじろうが死んだ時のことを忘れられないから。

泣きながら、カーチャンと一緒に裏山にお墓を作った。

そして、何よりも
カーチャンがあんなに声をあげて泣いているのを見るのは初めてだった。
それが今でも鮮明に蘇る。


あんな思いは、もうしたくないんよ…


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