フルマラソン走ったったwwwww

2012/11/27(Tue)

他のつきっこの走行記

2012つくばマラソン走行記 前編 (moon piece P-diary)
2012つくばマラソン走行記 後編 (moon piece P-diary)

***


4、5年前、
当時の会社の上司にフルマラソンに誘われたことがあった。


誘われても は?としか思わんかった。
なに仰ってんの、馬鹿なの?
走れるあなたは尊敬するけれども、
そんなん常人がチャレンジ出来ることじゃないやろ。

彼のタイムを聞かされたけれど
それが速いのか遅いのかさえ判らないし、
イッパンジンには走り切るのさえ無理ですお。
そうお話したことがある。



その後お知り合いになったむん子
マラソンチームを作っていらした。

むん子やきよし、あららちんがいろんなマラソン大会に参加していて
応援しているうち、少しは身近に感じられるようになったものの
出場する友人たちを、すごいなー根性あるなぁ、どMだなぁとしか思えなかった。

そんなむん子に
今回、熱心に誘われ続けた。


更には同じ時期、
前の会社の上司でかつてマラソンの実業団選手だった、そんな方に
100kmウォークの話をしたら盛大に喰いついてきた。
熱心に走れ走れと言われ続ける。

「おまえのカラダならマラソン走れる!」


むん子にしろ元上司にしろ、しるか!としか思わんかった。

寝言は寝て言え。
走るのが好きで、普段トレーニングを積んでいるあななたちとは違う。


例え走れたとしても、走りたくねーおwwwwww


走りたいなら自分が走ればいいやん。
なにも人を誘うな。
誰もがそう思うと思う。


でもそんないきさつはどうでもいいや。

とくかくわたし、走り切れたねん。フルマラソン。


***


【最初の難関。トイレット】

9時半スタート。
指定の時間に少し遅れて9時少し前に到着。

初めて100kmウォークに出た時もそうだったけど
なんでわたしこういう大変な日に二日酔いなんやろ。

朦朧としながら
ゼッケンとICチップをあららちんとさおりに付けてもらった。
完全にダメ人間。

さおりに「酒くせぇ!」って言われたけど
おまえだって昨日さんざ酔っぱらって、デンワで絡んできたじゃないか。


そして、
トイレを見て絶望。
長蛇の列なんて騒ぎじゃない。
これ、並んでいたらスタートの時間に間に合わんやろ?

でもわたしのしっ子は暴発寸前で
このまま走りだすなんて無理無理無理-ッ!

ねえみんなしっ子はいいの?いいの?
みんなスタートに向かうのに、ひとり心細さを抱えながらその列に並ぶ。



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並びながら、パン!とスタートの音が遠くで聞こえた。

「スタート…今しましたよね…私たち大丈夫なんでしょうか…」
前の人に聞いたら

「わたし10kmなんで」(スタートの時間が違う)

oh…



トイレを済ませて
スタートドコー?!と探し回る。


「すみませんスタートどこですか!」
「あっちあっち!」

「スタートどこですか!」
「あっちあっち!もうみんな走りだしてるよ!」


なんねそれ…
トイレット、あと3倍用意しなきゃだめだお…(もっと早く来い)


泣きそうになりながら走りだす。
あっ
ストレッチしてないよ!
起き立てのレィディオやん!

えっこれでこれからマジで42km余りも走るの?
ウソやろ?
ウソやろ?




【涙のスタート】

もう誰もいないスタート地点を踏んだ。
でも、スタートって混雑していて、ピストルが鳴ってからスタートを踏めるのは
みんな5分から10分のタイムラグがあるんだってね。


でもそんときは、
みんなは十数分、1kmも2kmも先を行っているんだろうと思ってた。

誰もいないって不安。不安。不安。
つきっこのみんなドコー?
追いつきたい一心で走る。走る。

つらい!つらい!つらい!


そのうち最後尾らしい人たちに追いついてきたけれど
つきっこの赤いTシャツはドコにも見えない。泣きそう。
そんなことより

つらいつらいつらい!!!!


4kmの看板を見て思う。

「これまでの道のり×10回とか無理やろ、常識的に考えて」


4kmまで地獄だった。
盛大にむん子を恨み続けた。
なぜこんな苦行にひとを誘う?
今度会ったらぶっ飛ばしてやる。

どうせどこかでリタイヤするなら今やめたっていいんじゃないか、
何回もそう思った。




【追いついた!】

4kmを過ぎたら、地獄的な辛さが少しラクになってきた。
カラダがおっきしてきたんやろか?
若干息が楽?足も少し軽くなった。


とはいえ、
何度もうぷって込み上げてくるのが気持ち悪かった。

こきたないハナシでごめんな。
朝ごはんはしっかり食べたほうがいいって言われたから
つくばのホテルでけっこうしっかり食べてきたんよ。
普段朝ごはんなんか食べないのに、ムリして押し込んできた。

主にソーセージが込み上げる。
あと、このすっぱいのはザキヤマさん?


woo…きもちわるい…
ソーセージ何本食べたっけ…


でな、
走ってるとマメに給水所があんねんよ。
水が飲めるのはすごく有難い!

…んだけど、
そん時は水飲むとオエッって込み上げてくる。


初めてか二回目の給水所かな
水飲んだ瞬間にブフォッwwwwww って
目と鼻と口から液体物を噴きだした。
慌てて沿道に行く。

ゲホゲホ!ガハッwwwww


そん時、スタート前にヤマグチくんに戴いたアミノなんとかが出た。

ああ、
わたしの血となり肉とならず出てしまったよ…
ヤマグチくんごめんな…

水で口をゆすいで、給水所の人にお礼を言って走り出す。



何キロだかわからんけど
マリオを背負ったあららちんがいた!

アララツィンwwwwwwアララツィンwwwwww


「紳士がもうちょっと先にいるよ★」

俄然元気になった。


わたしの紳士?
わたしの紳士ドコー?




※参考: わたしの紳士

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しっ子でるやろ?
普段、白馬に乗っていらっしゃる。




【ペースに驚く】

ずっとmiCoachを掛けながら走っていてんけど
アナウンスを聞いていてうそやん?と思った。
ずっと1km6分台のペースで走っているの。

そんなアナウンスを聞いても、うそやろ?としか思えない。
普段のわたし、
調子のいい時でもその速度を維持するのはきついよ?

でもな、
呼吸的にはそんなにきっつくないねん。
なんでやろ?


どこまでこのペースで行けるんやろ?
10km越えまでかな、と思っていたけど、
これがなんと30kmまで、一度もペースを崩すことなく持続してた。

えっ?わたしこんなに走れるん??


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後でmiCoachのチャートを見ても、うそーとしか思えない。
こういうのってだんだんペース落ちていくもんじゃないの?




【キレられる】


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21km?の折り返しにきよしがいた!
うれしい!うれしい!うれしい!

きよし!と駆け寄ってアヌスに指を入れたら
めっちゃキレられた。


「触んな!」


ご、ごめん。


後でアヌスを触ったことを謝ったら
「アヌスはいーよ」

ん、
長年付き合ってきたけど、今だ彼のキレどころがわからない。
でもすきです。




【キャベツ畑】

ずーっと
うぷっ、うぷってしながら走っていたんだけど
ついに限界が訪れた。

こきたないおハナシになるので
お食事中の方は飛ばしてくださいよ。


20kmを過ぎたところで
沿道に広大なキャベツ畑があった。
稲刈りが終わって、田んぼの中にキャベツが植えられている、そんな場所。

水飲むたびに吐き気をもよおしてはいたんだけど
この時吐き気MAX

ここなら出していいかな…?
そう思った途端



ウオァェッwwwwwwwwww



ソーセージも
スクランブルエッグも
納豆ご飯も
うどんも
きのうのザキヤマさんも

全部未消化でお出ましになった


ああ
苦しさを背負い込んでいただけで
どれひとつとしてわたしの血となり肉となることはなかった
せめてこの畑の血となり肉となっt

畑の持ち主さんごめんなさいごめんなさい



とはいえ
やはり沿道で吐いている人を見掛けたので
フルマラソンとは過酷なのだ…


てか
セーラ服のびしょうじょが
昨日の酒をオェェェッwwwwってしてる姿はどうなんやろ。

我ながら切ない。


口を拭うものがなにもない。
少し走ったら給水所。
コップふたつ貰って、口のまわりをゆすいでまた走り出した。

あっ、
出したらすごくラク!
目の前に光が差した気がした。
もしかしてわたしいけるんちゃう?


とはいえ、この頃からだんだん足が重たくなってきた。




【つまさきがいたいいたいいたい!】

途中から、30kmまではぜったいノンストップで逝くで、って思い始めた。
そうなると何がなんでも止まりたくない。
思えばアホだ。

25kmを過ぎるとだんだん足が上がらなくなってくるし
足の指先がものっくそ痛い。
これ、マメが出来てるんやろうなぁ…
指先を丸めたり伸ばしたりしながら、だましだまし走る。

とはいえ1km6分台のペースは崩れず。
本当にそれが信じられない。
火事場のなんとかってやつなの?



30kmを過ぎて
一度座ってストレッチ。
1分未満だろうけど。

ストレッチをしたらラク!

足が上がるようになった!
あほやなぁ、
途中でストレッチすれば良かったのに!
何を意固地になっておったんやろ。


そうはいえ
30km以降はもう過酷。


つまさきがいたいいたいいたい。
1kmの体感距離が途方もなく長い。

35kmとか地獄。
何故こんなことをやっているのか。怒りしかない。
むん子ファック!!!
むん子ファック!!!



呼吸やらカラダは元気なだけに
つまさき痛いってだけで辛いのがくやしい。

イヤホンから流れる2曲で1km、
曲だけに集中しながら
それだけを心のよりどころに走る。


ペニスJapan!ペニスJapan!ペニスJapan!ペニスJapan!


もっと!
もっとわたしを元気付けて…!





【ラスト2kmうぉぉぉぉおぉぉぉぉ!!!!】

40kmの看板を見た時
全てから許された気がした。


あと2kmwwwwwww
あと2kmwwwwwww



ここでラスト用の曲に切り替えた。
TomorrowってKIDのミュージカル曲。
このサビの部分がエンドレスで流れる。



このままいけば
明日は今日の続きでしかない
虚ろな心を捨て
君の生きざまを見せろ!

血と!汗と涙がー!
明日をー!切り開くぅぅぅぅう!!

Blood Sweat and Tears (Blood Sweat and Tears!)
ウォーォォォォォー!!!!
Blood Sweat and Tears (Blood Sweat and Tears!)
ウォーォォォォォー!!!!



一緒に歌い出したら
更に奮い立つものがあった。

絶叫とまではいかないけれど
大声で歌っているもんだから誰もが振り返る。

ごめんなさい、
でも、ラストスパートで歌うくらいじゃ迷惑防止条例に引っ掛かりませんよね?
100kmまん子みたく、つくば出禁にならんよね?


最後の方にイミのわからない急な上り坂があったのだけど
気力で駆け上がる。
そこから気分的にはごぼう抜き。
たぶんそんなに抜けてないけど、気分的にね!


陸上競技場ドコー?
わたしのステージドコー?

はやくタータンの上走らせろwwwwwww




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42kmキタァァァァァーーーーーーーーー!!!!




【晴れて、タータン!】

つくば大学の陸上競技場に入った!

トラックを一周出来るのかと思いきや
ゴールまで直線で100mほどしかなかった。エー!

とはいえ、
その100mの気持ちいいことといったら!
足に翼を授かった!


おれ、今なら100m12秒で逝けるぜwwwwwwww (いけません)



ゴールに入る時
ひとにぶつからないことを確認して、ロンダートをキメたった!

ん、
ほんとなら
ロンダートから華麗にバク転をキメたいところだけど
42km余り走ったカラダでやったらアタマから落ちるしね!



走った!
走った!
おれ、特攻服で42.195km走り切ったぜおうぃぇーーーー!!!!




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すごい…
わたし走り切れたんやわ…

うそみたい…


公式タイム 5時間5分34秒
ネットタイム 4時間54分10秒 (スタートを踏んでからゴールを踏むまで)


走り終わって
ustreamのインタビューを受けたりして
モテカワ愛されメイクが崩れてないかな、と鏡を見たら
くちの端に乾いた下呂がこびりついていた。woo…


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【多謝】

三ヶ所で
むん子の奥様とめぐちゃんが
つきっこののぼりを持って応援してくれていた。

そののぼりが見えた時の嬉しさと言ったら…!

それまで瀕死で走っているのに、俄然元気になる。


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このときばかりは速そうやろ?(笑)


そして
奥様が一眼を抱えていらっしゃっるので
なんかキメなあかんやろ!といつものばかな血が騒ぐ。


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「いくよー!いくよー!」



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(前方転回)着地滑ったぁぁぁぁwwwwwww


しかもなにこの顔。
これ16さいちがうwwwwwwww



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ないわー
めっちゃかっこわるいわー!



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でも即座に立ち上がって走りだすところが、やはり16さい。



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後ろ姿カワウィーじゃん!
みゆきちん、超モテそうじゃん!

教訓: 20km走った後の前方転回は危険。



そして、
朝早くからつきっこのみんなをお迎えして、
各地点を廻り、みんなを励まして
写真を撮って
そして打ち上げのご用意までしてくださった。


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十数人分の打ち上げ…やで?



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40人分の鍋で作ったというおでん。
何日も掛けて煮込まれたっていう牛スジが絶品!絶品!

どこのおでん屋に行ってもこんなおいしいスジは食べたことがない。



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かんぱーい!
かんぱーい!

こんな盛大な打ち上げのご用意を
むん子と奥様、ほんとうにありがとうございました。


そしてつきっこ、全員完走。
すごい。すごすぎる。
みんな、あんなつらい思いをして42.195km走ったとか…
常人ではないよ。


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最後に、
こんな過酷なイベントにエントリーしてくださって
ほんとうにありがとう、むん子先生。

誘われる度に
マジイミワカンネー
なんでわたしを誘うねん、て思ったけど

走り切れた、
42.195kmも走り切れた!


この達成感はないわーまじないわー!
もうやりたくないけど!


改めてむん子と
エントリーの為に尽力してくれたあららちんと奥様、ありがとう。
今なら言える
ありがとう。ありがとう。


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