この想いの矛先を何処に向ければいいのだろう。

2014/02/04(Tue)

先週のことでした。

出勤時、急ぎ足でうちから駅まで向かう途中、
公園の道路沿いにあるベンチに、スーパーの袋二つが置かれているのを見つけたんです。


 
 
買い物をした人が公園で一休みしているのかしら。こんな朝から?と公園内に目を向けるもだあれもいない。
で、
ちょっと袋の中を覗いてみたんです。




ん…?


なんかね、
エッチな雑誌のページ?ちらし?に包まれた"モノ"が
スーパーの袋いっぱいに詰まっているんですよ。

わたし、一瞬で悟りましたね。


あっ、これは
この街に住む健全なる青少年に宛てた、おっきいおにいさんからのリサイクルなんだ。


昔、インターネッツが普及していなかった頃、
健全なる青少年はエッチなご本やビデオの入手にとても苦労しました。
今みたいにネットで手軽にエッチな動画を拾うことも出来なければ、ワンクリックで買うことも出来なかった。
仲間から流れてきた"モノ"を汚さないように閲覧し、ダビングし、
一つの"モノ"を擦り切れるまで見たというご経験のある方も多いとおもう。

そんな苦労を経て、おっきいおにいさんになった頃
自分の使用済みとなった"モノ"を
竹やぶであったり、河川敷であったり神社の社務所の床下だったり
そんな場所に敢えて、捨てていくのです。
捨てるは違う、
そうやって後世に受け継いで行ったのです。


ああ
この街にも、まだサムライ・スピリッツを持ち合わせた素敵なおにいさんがいるんだなぁ。
胸が熱くなりました。


で、
わたしも健全なる青少年じゃないですか。
おっきいおにいさんからの贈り物は真摯なおもいで受け継ぐべきじゃないですか。

だけど僕はこれからお死事なんだ。
夕方にはSUGEEEEE大事なクライアントさんのところで打ち合わせもある。
これを抱えて行くわけにはいかないんだ。


「ごめん、ごめんな。おかあさんこれからお死事なんだよ」

「おまえを連れていくわけにはいかないんだよ。
せやから他のいいこに拾われてな…?この街の未来を背負う青少年に…」


血の涙を流しながらその場を去り、満員電車に揺られました。




そして一生懸命お死事をして
その日帰ってきたのは最終電車でした。

重い鞄を背負って駅から歩きます。
そして朝通った公園に差し掛かると




アッタワァ


わたし、両親から「拾い食いはしてはいけません」って教えられて育ったの。
でもね、
でもね、

甲州街道にカレーパン落ちてたら拾うやろ?

甲州街道に「拾ってください」って書かれた箱に入ったメガネのイケメンが落ちてたら
そっこー拾って帰って美味しくいただいちゃうやろ?


周囲を確認することすら忘れて、このこらをお持ち帰りしました。
スーパーふた袋分のブツは、とても、重かった。




うちについてドアを開ける前に
どうしたものか…と思案する。

ただいまんこーとドアを開ければ、桜井や妹がおかえりんこーと出迎えるかもしれない。
そしたらそれは何だと問われ、またこっぴどく叱られるに違いない。

なのでとりま、イナバの物置さんの脇に避難させておくことにした。
寒いとこでごめんな、
後であったかいところに連れていくからな。



そして、先週は忙しかった。
あれから帰って飯炊いて寝るだけの日が数日あって
エッチなブツのことはちょっと忘れてた。
そしてふとさっき、自宅を警備中に あれ!あれあれあれあれ!って思い出して、
うちの中に持って入ったの。


さあ、
カーニバルの始まりです!


開けるよー!
開けてみるよー!




なんだかね、
いろんな大きさのものが入っているよ。

手にしたこれはどうやら雑誌みたい。
エッチなご本だね!




他にはいろんな大きさの包が。
DVDやビデオのサイズでないようなものもいっぱい。
ジングル・ベルにたっくさんプレゼントを貰った気分!

むしろサンタ・クロースからのプレゼントと言っても過言ではないね!
わたしこんなにプレゼントを貰ったことがないよ!




では、まず
この新着海外ポルノ!と書かれた包を開けますよ?
丁寧に包んであるというのに、気が竸ってビリビリしてしまう。

で、
破いたところから見えたタイトルを見てふあっ?ってなった。






「ようこそ、鉄道の世界へ!!」


なんじゃこれぇぇぇぇぇええええええ!!!!!!!(撃たれてしぬ直前の松田優作っぽくおねがい)


わからない。
わからないよ。
リサイクル主はこれで白米3杯美味しく頂いてたん?

わたしにはそんな性癖はない。
これで白米は食べられないよ。


なんかやられた感を抱きつつ、次々包を破いていきます。




DVDでもビデオでもない薄さと大きさの包。




キョンキョンキタワァ
SAY YESキタワァ

迷わ~ずに~♬ ノーや!!!!!かんぜんにノーや!!!!!!!




裕次郎乙wwwwwwwwww




スーファミwwwwwなにこのゴミwwwwwwwww




お父さんのためのピアノレッスン


ゴミやろ!
これゴミやろ!

不燃物ってーか、かんっぜんに萌えないゴミやんwwwwwwwww


でもちょっと興味をそそるものもあった。




帝王切開…

woo…未知の世界。
感動の出産シーンが見れるんやろか。

でも、帝王切開ってアレやろ?おなかメスで切るんやろ?
血ぃドビュシュー!みたいなかんじねんろ?

あかん、そんなん見たら倒れるは。


他、ファイルが一冊あって中にいろんな切り抜きが入ってた。
ああ、スクラップ・ブックね。




そのファイルには
ご丁寧にクラスと名前が書かれてた。本人特定wwwww

この人ばかなの?
ただのゴミをこういう捨て方して、拾った人に阿鼻叫喚させる愉快犯かと思いきや。
自分の名前のあるものを混入させてどーすんの?
ただのアフォなの?


中を見たけどナニコレ?みたいなスクラップばっか。
そして本人の卒業文集の切り抜きページが。


 

ごめん、
三行くらい読んであとは読んでない。文才なさすぎ。
Xperiaのカメラは優秀だから、興味ある方はくりっくして読んでみてください。



でも
これだけじゃなかった。
エッチなやつも入ってた。




ごめん…
もううちにはビデオ・テープを再生出来る機器がないんだ。

でも、ビデオデッキがあったとしてもまるでそそられないこのタイトル。
敏明くんは、これを擦り切れるまで見てオトナの階段を昇ったんだね。
当時知り合いだったらマイファザー厳選のもっといいやつ貸してあげたのに…


そしてキタワァ
アダルティーなトイってやつ?




オマタせしました!!!って待ってないわ。
なにそれもしかして上手いこと言うたつもりなん?

ラップに包んで箱に入ってた。
かんっぜんに使用済みですね。

例えわたしが性欲滾る10代男児だとしても
これはいらないわー。
使用済みはいらないわー。



以上、
開封したものを眺めながら
暫く放心しました。

胸に宿るこの想いはなんなの?
落胆
無力感
そしてふつふつと湧き上がる怒り


敏明、
なんならあなた様を特定することだって、今のご時世難しくはないよ。
玄関前にそっと戻しておいて差し上げましょうか
とにかくここがパラダイス!デラックスを一番上に置いて。
そして奥さんに見つかればいいじゃない。


でもね、
そんなことをする気力もないよ。
わたしはそっとゴミ袋に入れました。

カセットテープとかゲームソフトって何ゴミなんやろね?
不燃物なんかな。
まったく萌えないゴミだけど
「がんばれば燃えるごみ!」と呟きながら、紙袋に包んで可燃物の袋に入れました。


敏明、
わたしいつかあなたを見つけて、背後からこう囁いてやるの。
「短編、お○んこ二発」って。


|この記事にコメントしる|


Name
URL
title
Comment
Pass



|blog内検索|