"欅の詩が聴こえる"って芝居を打った時
いつもいらっしゃるお客様から、
Present Treeってのをいただきました。
山梨の清里、ヤマガラの森ってとこに、わたしのケヤキが植わっているのです。
先日それを見に行ってきてんよ。
山の中の中央道を走り、インター降りたら既にかなり標高高い。
陽射しはあるのにめっちゃ涼しいよ。
標高高いと涼しいってマジなんね。避暑地って呼ばれる訳が分かります。
絶景。
福井の山の中を走る気分。
清里は有名な避暑地なのに、なぜ福井はリア充様の集う避暑地にならないんだぜ?
あの先が、ヤマガラの森。
ここまでgooglemapsさんにナビられて辿り着きました。
ありがとう、きみホント使えるこやね。
森の管理人の渡辺さんにお会いして、案内されて山道を登る。
てか、
来る前に一本連絡入れてよかったー!
ジツは、思い立ってふらっと来るとこやってん。
植林証明書にある住所に来れば見つけられるだろうと安易に考えてた。
勝手に、森林公園みたいなところだろうと思っていたんよ。
でもなんとなく、ヤマガラの森の連絡先にご連絡してみたの。
そしたら、到着したらお電話ください、案内しますって。
これ勝手に入ってたら絶対見つけられなかった。
てか、勝手にひとんち(?)の山に入ったらダメやねw
そんな場所。
山登りっていうより、福井のうちの裏山を登っている感じ…。
山菜めっちゃ採れそう。懐かしささえ感じる。
「みきさんのケヤキはB地区2番に植わってますよ」
管理人さんとお話しながら探す。
「贈り主の安藤さん、良く来られてますよ~」
ほ、ほんまですか!「最近では5月にいらっしゃいましたね」
ほ、ほんまですか!ああほんとうに長く不義理をしていて申し訳ない…。
たくさんの樹に掛かったプレートを見て廻る。
結婚の記念に植えられたもの、
子供が産まれた記念に植えられたもの、
さまざまな想いが込められた、さまざまな樹が植わっていた。
そこで見知った名前のプレートを見つけた。
Oh…!
いつかちゃんの…!!!!!涙腺崩壊した
おおおおおお!!!!みたいな感じで咽び泣いてたと思う。
安藤さん、いつかちゃんにも贈られていたんですね!
いつかちゃんは
"欅の詩が聴こえる"の主演を務めた子。
芝居が抜群に上手くて、たくさんのお客さんを泣かせてくれた。
たくさんの記憶がフラッシュバックする。
その後、きっとこの近くにあるはず、って言われて探すけれども
なかなか見つからない。
「これ、見つからない場合もあるんですか?」って聞いたら、これがあるらしい。
プレートが落ちて土に埋まっちゃった場合はもう特定不能だとか。
見つかりますように…と願いながら背丈ほど草が生い茂る山道を歩く、歩く。
「ありましたよ!」この時の感動は、想像の範疇を越えてた。
胸を打たれるって、こういうことを言うのか。
今6歳。
幹は細いけれど背丈はかなり大きい。
ケヤキは200年くらい生きるらしいので、まだまだ赤ちゃんの樹。
すっごく大きな樹になるんだろうなぁ…
改めて感動を噛みしめる。
そして樹を贈るってすごいプレゼントだね。
自分と共に成長を眺められるんだよ。
まさに分身がここに居る。
自分に立ち止まる時は、いつでも眺めに来たい。
そんなこんな、泣きべそをかきながら
土の上に転がってシャシンを撮っていたら(全景を撮りたかったので)
渡辺さんに、こんな人は初めてって笑われた。
森を降りたら日が暮れかかっていた。
山のふもとの渡辺さんのおうち。なにこれ素敵!
中からドラムを叩く音が聞こえる。
奥様が叩いているらしい。woo…
渡辺さんにお礼を言ってお別れしました。
お土産までいただいて。
欅をよろしくお願いします
また来ます
その日、お泊りしたところ。
バーって書いてあるけど、ペンション的なところらしい。
なんでも一階がジャズバーなんだとか。
定期的にジャズのライブもやっていて、
宿泊者だけじゃなく、バーに訪れる地元のお客様も多いそう。
oh…素敵やん
清里の建物はなぜにこうもロマンチークなんやろか。
高気密高断熱なダイワハウス的な家をまるで見掛けないよ。
わーーーーーー!
玄関を上がると大きなコントラバスにお出迎えされた。
ここのご主人はコントラバス弾きなんだろうか。
ほんっとに素敵すぎるところ。
ここまで喉が渇いていたけれど、ずっとガマンしてきたんだぜ。
駆けつけ2杯、タンカレーをジントニックでいただいて痺れる。プハー!
口数少ないけれど、気遣いに溢れるマスターにも感激。
今日はとことん酔っぱらってもいっすよね。
そんな気分にさせられる。
0時近くまで飲んで、お部屋に入った。
渡辺さんにいただいた、自家製ブラックベリージャムをヨーグルトに乗せて戴いた。
ぎゃーーびみーーー!
ご馳走さまです!
窓から外を眺めると満天の星空。
なんで泣けるのか分からないけど、涙が出ちゃう。だって【以下検閲】
清里の夜は寒いくらい。
あたい常夏の格好でしかきてないお。
でもよっぱらっていたのでほどなくして意識がなくなりました。
まるで夜とは表情が違う、朝のダイニング。
ここで朝ごはんをいただく。
清里の野菜を使った、優しい味付けのお料理ばかり。
とってもおいしかった。
寝起きでごはんが食べられないわたしでも、完食。
→Cafe&bar chandra次もぜーーーったいここに泊まりたい、てくらい素敵すぎたよ。
飲んでへべれけになってもすぐ寝られるしね!
見つけたわたしエライ。
清里に旅行するジャズと酒好きの方、是非訪れてみてください。
東横インと変わらぬお値段。お安いでしょう?
でも
酒代>>宿泊費になるのは否めないですね。
この日はなんのアテもなく、朝食をしながら観光名所をぐぐっていたら、
マスターに清里マップをいただいて
有名どころの観光地をいろいろ教えていただいた。
すごいねー
この記事のメインじゃないから、この日のことは端折るけど
清里見どころいっぱいだね。
乗馬、搾乳、ワイナリー、博物館、買い物、グルメ、アウトレット…いやいやすごい。
甲府は行ったことがあるけれど、こんなにいろいろなかった。
そして福井が避暑地と呼ばれず人が来ないワケが分かったよw
気が付いたら日が暮れてた。
真っ暗な山道を走るのはかなり危険がデンジャーだったわ。
安藤さんのおかげで、感動を胸に帰ってきました。
素敵な贈り物、ほんとうにありがとうございました。
***「欅の詩が聴こえる」
※クリックでmp3を再生します
耳を澄ませば 聴こえるでしょう
樹の囁きが 樹の語る声が
心を澄ませば 感じるでしょう
遠い記憶を この物語を
立ち止まり空を見上げる僕らに
樹は生きろと語りかける
風の調べを聴けよ
木々の詩(うた)を聴けよ
大地の声を聴けよ
人は皆ここで生まれてここに還る
この樹が育むいのちの鼓動は
僕らの儚いいのちの一部なのだから
word 三木美幸
song 和田友一