▶欧州17日間サバイバル 【準備編】
▶欧州17日間サバイバル 【出発―プラハ着いたよ!】
▶欧州17日間サバイバル 【試練続々でフガフガ】
▶欧州17日間サバイバル 【しーれんはつづくーよー、どーこまーでーもー】←イマココ
▶欧州17日間サバイバル 【プラハを歩く。歩く。歩く。マウスとケーブルGETしたった!】
▶欧州17日間サバイバル 【ローテンブルクでラー活、目から汁を噴く】
▶欧州17日間サバイバル 【ローテンブルクからのミュンヘン着、ドイツ超★満★喫。パンティーもあるよ!】
▶欧州17日間サバイバル 【ノイシュバンシュタイン城リベンジ】
▶欧州17日間サバイバル 【音楽の都・ザルツブルグで歌う。歌う。歌う。】
▶欧州17日間サバイバル 【水の都ベニス!迷路迷路迷路ホテルドコォォォ!!!!】
***
▶まだ 3/15(日)
プラハに着いたばっかやけど、今日はドイツのドレスデンに日帰りで向かいます。
ドレスデンはドイツ一美しい街だと聞いています。
近くには焼き物で有名なマイセンの街もある。
って、ここで山ほど皿を買っても持って帰れんけど!
そしてここには友人が住んでいるのです。
【プラハ中央駅―ドレスデン中央駅】
ドレスデン行きの列車に乗車。
今日は乗り換えなしの一本なので、乗れば間違いなく到着できます。
しかし乗車してからどこに座っていいかわからない。
なぜなら全車コンパートメント(個室)。普通の座席がない。
コンパートメントって予約必用なんジャ?
だいぶ車両をうろうろしてから気付く。
予約してある席には予約済のプレートがあった。プレートの入ってないところに座ればいいらしい。
日本の首都圏では考えられない非効率さだ。乗車人口が違うからか。
分かり難いけど
三席の対面シート、計6席の個室
でも一部屋に知らない人が乗り合わせる。
個室の外は狭い通路
スーツケースを引いていたらすれ違うことは不可。
ほどなくして車掌さんが来て検札。
3人、パスポートとユーレイルパスを出す。
すごいよね、これだけで国境越えが出来てしまうなんて。
Macをカタカタッターンしながら
スマホほしいなあ。どっかで中古品買えないかなあと呟いていたら妹が「あるよ?」と言った。フアッ?
妹、鞄をごそごそ。
出てきたのは前に妹が使ってた初代スマホ。
「ななななんで持ってきたん?」
「不測の事態に備えて…」
あなたが神か
「なあなあなあ!これ旅中貸してくれん?!!!」
「…お幾らユーロで?(ニヤリ」
交渉は成立した。
早速それにいろんなアプリをインストールしようとした。
「ほぼアプリ入らないよ?」
「糞スマホだから」
このスマホ、
雑誌ポップティーンとコラボした女子スマホ(笑)で
妹が初めてのスマホを選ぶ時
「こんな糞スペック」と言うにも関わらず、これがほしいと言い張られて買ったもの。
案の定内部メモリ少なすぎでアプリ入らない、すぐフリーズする、カメラうん子、バッテリーうん子で
一年ちょっと使っただけでXperiaが欲しいと懇願された過去がある。
で、
ほんとに、入れたいアプリがひとつも入らんかった()
不要なアプリは当然全て消してある、にも関わらずにだ。なにこの糞スマホwwwwww
とはいえカメラとGmailとtwitterのみ、使えるのでお借りすることにした。
「女子スマホ(笑)、カメラ糞だけど自撮り用のインカメはきれいだょ?」
いwらwんwwwwwww
ドレスデン中央駅とうちゃーく!
ああ、これは桜井のCyber-shot RX100M3で撮ったものです。
女子スマホ(笑)で撮ったらこんなもんです。
道路標識駅看板列車オタク、看板を撮影していたら背後から「みゆきさん!」と呼ばれる。
おおおおお!KTGWさん!
ってここホームやんね?
そうだ。
欧州には改札がないのでそのままホームに行けるんだった。
ドレスデンに来たはいいけどなんも下調べをしていなかった。
それを伝えたら、まるっとKTGWさんがご案内してくれた!
聖十字架教会
これからの旅の平穏を祈願して十字を切る。「わたしのすまほが直りますように…」
ただ美しい教会だと思うな。
これから90段の石段を昇って頂上に行くのです。えっ90段?これがもうwwww大変wwwwゼイゼイwwwww
大きな鐘!
これが欧州中で毎時リンゴーーーン言うてるやつか。
眼下に広がる景色を見て、ここまで昇ったんだという感無量()
お天気良かったら最高なのになー。
ちな、女子スマホ()でも一生懸命写真撮ってたけど
うん子みたいな画質でしか撮れなくて、諦めた。
写真はもう桜井に任せるわ。。
この後は緑の丸天井に。
ザクセン家の財宝が収められている博物館です。
日本語のイヤホンガイドを借りて、部屋ごとにガイドを聞く。
ここは館内撮影禁止なので写真がないんだけど
それはもうしゅごい金銀財宝の数々。ほんっとすごい。
昔のオカネモティーってハンパないね。
マルティン・ルターさん!コンニチハー!
ツヴィンガー宮殿
ちょっと青空が見えてきました。
食器屋やドイツの製菓用品店がたくさんあるのに、どこも閉まってる。
むろん電気屋も空いてない。ああ日曜日。
なんでもドイツは日曜に働いてはいけない法律があるんだとか!
と、思いきやポーランドの食器屋さんが開いてた!
ぎゃあああかわいいちょーかーわいいwwwwwww
ポーランドもドイツのお隣。ああああポーランドの窯元巡りがしたい。
大物は持って帰れないので泣く泣く小物を数点だけ購入。
KTGWさん 「これからチェコのボヘミアングラスとか見たら大変でしょうね」
か、買いませんよ…!
夕食はKTGWさんが予約してくれた、Altmarktkellerというお店に。
ドイツの伝統的なおっぱいのお店です!
ドイツ料理とさまざまなドイツビールが楽しめます。あああああなんという仕合わせ!
わたしがにくにく煩いもので肉だらけのオーダー。
身体の底からにくを欲してました。すみません。
にくも旨いんですけど、付け合わせのさまざまなじゃがいも料理が絶品。じゃがいも王国素晴らしい。
ダイナミックでボリューミーな料理の数々、
嬉しくて写真撮りたいんだけど
女子スマホ()
残念すぎた
で、
なぜここが”ドイツの伝統的なOPのお店”なのかというと
ここのウェイトレスさんはドイツのビール祭りで見掛ける
タニマーを強調した例の伝統的なコスチュームなのですよ。
内気な彼が自ら「Can I take a Picture with me?」
澄ました顔で親指立ててますけど相当ヒャッハァしていましたね。
まんぷくで満足になったところで夜景撮影に出掛けます。
と言ってもわたしはついていくだけです。糞スマホでは夜景なんか一枚も撮れません。くやひい…
めっちゃさぶいのにKTGWさんもお付き合いくださった。
とはいえKTGWさんは写真のプロ
桜井たくさんアドバイスを貰ってた。ありがとうございました!と桜井が!
ゼンパー・オーパー
州立歌劇場です。東ドイツの頃は国立の歌劇場。
ドレスデン行きが決まって、ここで何かオペラのマチネが見れないかとチケット検索したけれど
一月ほど前にはもう完売でした。
エルベ川はほんとうに美しいよ。
わたしは一枚も撮れないよ。泣き。
ほんとうに美しい街でした。来てよかったドレスデン。
KTGWさんに駅前まで送って頂いてお別れ。
丸一日ほんとうにありがとうございましたー!
この日のKTGWさんちの記事はコチラ
素晴らしいお写真があります!
これから21時7分の終電でプラハに帰ります。
だいぶ早くに駅に着いたので、構内のコンビニに寄ったり
アマイーノ食べたりネットしながら発車時間を待つ。
ホームはすぐそこ。
トイレに行きたかったけど駅構内は有料だし、電車乗るまで我慢しようぜ?と言いながら。
発車7分前になって、そろそろ行こうとホームに向かう。
乗り換え案内に表示されている列車番号の乗り場を探す。
ん… この列車番号…ない?
ホームの端から端まで探す。結構広い。走る。走る。どこにもない。
でも同じ時刻に発車する列車が二本ある。どっち?どっちwwwwww
通り掛かりの人に「この列車はプラハに行きますか?」と尋ねると
首を傾げたのち「行かないよ」
分からなくてインフォメーションに駆け込む。人一杯。
やっと駅員さんと話せたのは発車1分前切ってた。
「わっつざらいん?!ごーとぅーぷらーぐ!(プラハ行きは何番線ですか?!)」
さっき「行かないよ」って言われたホームやんかwwwwwww
走れwwww走れwwww30秒待ってwwwwww
三人、必死で階段を駆け上がる。
列車が見える。
駆け昇ったその時
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・
目の前で
行った。
終電が。
ハハッ…(乾いた笑い)
まあ
終電逃すことなんか
日常チャ飯事やし
ここが新宿なら漫喫に行っただろう
北千住ならうちまで30km、泣きながらタクシーに乗ることもあれば歩いて帰ったこともある
しかしながら、ノットTOKYO
漫喫、あるわけないですね。
プラハまで148km、特急で2時間17分
これなんて試練…?
桜井 「どうしようか…」
みゆ 「慌てるな。(もう慌てるもなにもない)とりまトイレに行こう」
トイレに座ってふーーーっと息をつく。
一人なら野宿でもなんとでもなるんやけどなあ…
桜井と妹道連れで野宿とか…できんやろ…
ここで宿を探すしかない、な…
で、ご用を済ませて水を流そうとしたら
突然便座がヴィイイイイイイイ…と回り出して、声出た。
【音量注意】
あまりにもびっくりして、あまりにも意味不明で
そんでこの状況がカオス過ぎて
思わず動画撮ってもたわ!女子スマホ()で!
これはなんなんですか?
ウォッシュレットとは違うと思います!(便座回ってるし!)
この上に座ったまま発動させたらどうなるんですか!(便座回ってるし!)
誰かご存知の方教えてください。
欧州で、ってか世界中で回る便座を見たのはここ、ドレスデン中央駅だけです。
トイレを出て興奮気味に回る便座のことを話すけど
二人はそれどころじゃないっすよね。
妹はすげえ眠そうだし。
どこか座れるところに入ってホテル探しをしよう…
持ってきて良かったMacさん…
駅構内のバーキンに入り、お茶だけ買って席に座る。
妹はテーブルに突っ伏して就寝。
桜井は起きてるけど疲労困憊で使い物にならなそう。
ごめんな…
Macを開いてホテル検索開始、
ホテル探しは何十軒もやってきた。大したことではな…
すごく…wi-fiが遅いです…なんで…
ページを開くのにすごい時間を要しながら
やっとやっといくつか候補をピックアップした。
で、よく見たら
これ全部明日の予約やん!
Expediaは当日予約はできんのか!
Booking.com、Hotels.com、HIS、
どのサイトを見ても当日予約は出来なかった。
そうなったらホテルに直接もしもしして聞くしかないんやけど
わたしの拙い英語力で予約に到れるのか。
希望を伝えることは出来ても、先方から捲し立てられたらまるで聞き取れる自信がない。
「桜井、なあ、部屋空いてますかー?ってお電話してくれん?」
「…やだ。疲れた…アタマが回らない…」
…そうか
「…どうするの?」
ん。
奥の手がないことはない。
「奥の手?」
うん。
AMEXさんのグローバル・ホットラインだ。
海外どこにいても、その国のAMEXさんに24時間コレクトコールで繋がる。
例えば旅先で病気や怪我をした時病院を探してくれたり
パスポートを紛失したりした時、大使館に案内してくれたりする。
「困った時、いつでもお電話してください」と言われていて
一度、ニューヨークでロスバケに会った時にお世話になったことがある。
桜井の携帯を借りて、モバイルデータ通信をオンにして…
控えてあったドイツのグローバル・ホットラインに掛けてみる。
ええと、ドイツから掛けてもこれ国際電話になるんだよね。
ドイツの国番号が先に要るんかな?
なんだかよく解らないけど繋がらない。
何度掛けても繋がらない。
日本の24時間対応している窓口に掛けることにした。
「アメリカン・エクスプレスでございます」
これ聞いてハナミズ出た。なにのこの絶大なる安心感…!
「みき様、どうなされましたか?」
今ドイツのドレスデン中央駅に居るんですけどおおおお!
終電逃してしまいましてええええ!
ホテルを探してるんですけど見つからなく゛て゛え゛え゛え゛え゛(落ち着け)
それでドイツのグローバル・ホットラインに掛けてみたんですが繋がら゛な゛く゛て゛え゛え゛え゛え゛え゛
「ではドイツのグローバル・ホットラインから改めましてお電話を差し上げます。
こちらのお電話番号でよろしいですね?お電話を切って暫くお待ちください」
さすがAMEXさんやで…
素晴らしいこの対応…
ほどなくしてドイツの国番号がついた電話が掛かってきた。
「みき様でいらっしゃいますか?
担当から少し伺いましたが、状況を詳しくお話頂けますか」
はい゛、はい゛、ドレスデンで終電を逃し゛ま゛し゛て゛(以下略
「それではドレスデン中央駅付近で、3ベッドのお部屋を至急お探しいたします」
「因みにご予算はいかほどでしょうか?」
もうね、
AMEXさんに「三人一泊一万円以下」とかSUGEEEEEE言いにくいわ!
シェラトンのスイートを、ならどれだけ言いやすいか。
でも背に腹は代えられんのだ。
「あ、あの…三人で一万円前後くらいのところがあれば…ね、寝るだけですので!
なければそれ以上でもまったく構いません!」
「承知しました。お調べしてすぐにお掛けしますので、お電話を切って暫くお待ち下さい」
手持ち無沙汰になった。
おもむろについったを開く。
投稿欄の「いまどうしてる?」がこれほどまでに禍々しい問いかけに見えたことはなかった。
終電逃したんだよ!
異国の地で!
桜井の携帯が震えた。
「一番近くですと駅から徒歩5分以内に"ibis"というホテルがございまして、そちらのAMEX枠がございます。
お値段は110ユーロ、ご予算を超えるのですが」
「問題無いです!よろしくお願いします!」
そのibis、さっき通ってきたところだよ!超駅前だよ!
「ではみきみゆき様、三名一室で本日よりご一泊、ご予約をお取りしますのでホテルにお向かいくださいませ」
素晴らしいよAMEXさん…わたし一生AMEXさんについていくわ。
二人を叩き起こしてホテルに向かう。
フロントで、AMEXで予約しました…と英語でもごもご言い始めると「伺っております、みき様ですね(ニッコリ)」
即お部屋に案内してくれた。
フロントの方がめちゃくちゃ紳士的。会話も聞き取りやすいようゆっくり話してくれる。なにこれAMEX枠効果なの?
2ベッドにエキストラベッドだけど、清潔でいいお部屋。
寝るだけには勿体無いです。
二人は即ばったんきゅーしてイビキ合戦開始。
わたしはお風呂に入りたいよ
切実にあったまりたい。
洗面所広いでぇ…
しかもバスタブあるで……
あったかいんだから・・・・・・
AMEXさんありがとうございます
これからAMEX本社の方角に足向けて寝ないようにしますね!
お風呂から出たらわたしもばったんきゅー。
明日の予定ををなるべく崩したくない、と桜井が言うので
明朝は6時半にここを出て、7時の列車で帰ります。
***
チュンチュン…否、
リンゴーーーン…
リンゴーーーン…
呑んで終電を逃してお泊り、まさに朝チュン。
目覚めたら隣にイケメンのジャーマン男子が… ああ、桜井と妹しかいませんでしたね。
ああ、
コーヒーがほしい。
フロントの傍のカフェに。コーヒー沁みる。
まだ人のまばらな駅前。
3人、無言。
朝日の差し込んできたホームは
こんな時でもとても美しく、少女の胸を締め付けた。
この光景をデータではなく、記憶の奥に焼き付けておきたいと思った。
to be continued…