石巻、そこは宝石みたいな街だった。

2017/05/07(Sun)

先日仕事で石巻市に三泊四日行ってきました。

旅行と違って出張だと、せいぜい夜にその土地の名物とお酒を嗜むくらいしかできないものだけど、今回はすこーしだけ石巻に触れることができました。

石巻市は切ないですが、震災があってからよく知った地名です。
行き先を聞いて過ぎったのは6年前の惨状でした。
でも、そこは宝石みたいな街だった。


***

いつも白とブルーの東海道新幹線ばっかりで(それも大好きなんやけどね!)
赤と緑の東北新幹線ときめくー♡



かっこよすぎ。
なんかもう、接合部分に萌えっっ♡♡♡




仙台駅の牛たんストリートを横目に通過。
MC原稿届いたのが昨日、この業界よくあることなんだけど
一晩で入れろってか!どおせえっちゅうねん!って具合で食欲どころではない。

たまたま写り込んでいる左手の【喜久水庵】の喜久福をのちに友人に勧められて買って帰ったんだけど、これが絶品だったのでオヌヌメ。



 
DAIFUKU? 大福なの?
大福とかわたしが食べないアマイーノTOP3です。

冷凍で販売されているけど元々氷菓ではなく冷菓だそうで、帰宅後再冷凍しても問題なかった。
解凍8分で!という言いつけを忠実に守り、ぱくり……なにこれ旨い☆甘さ控えめな高級雪見だいふくみたい。
甘いもの嫌いに勧めるだけありますね。




更に仙台銘菓といえば萩の月ですよね。
これ好きなんだけど、いかんせん一個180円ほどするのでなかなかお土産で廻ってこないが残念。

日本中で萩の月の疑似商品が蔓延っていますが、萩の月は別格なのです。
でも二個戴いたら胸焼けしました。おいしいけど甘いもんは甘いねw


<!--ここから仕事死事死事割愛-->


打ち合わせが終わってホテルに着いたら21時半。
安堵感からか(なんとか原稿叩き込みましたし!)超絶おなかが空いてきた。
朝グリーンスムージーを呑んできただけで一日なんも食べてない。

チェックインして荷物だけほっぽって、さっきのタクシーの運転手さんに「下手な寿司屋の数十倍旨い。絶対行ったほうがいい」と激推しされたお店に行くことにします。
mapを見るとお店まで徒歩20分、ホテルに帰らないで直接連れて行ってもらえば良かった。ばかだなあ。




石巻駅。
遠目にステンドグラスきれー♡と思いきや、サイボーグ009(!)のイラストの描かれたガラス。


で、お店についたら女将さんが暖簾を降ろしているところだった(^q^)
えっまだ22時前だよねえ?
周りの飲食店も灯りが消えているところが多い。まあ田舎は早いもんねえ。

しょうがないので駅前の飲食店街に戻る。
庄や、いろはにほへと、わたみんち……どれも東京にあるチェーン店で残念やなあと思いつつ入った【わたみんち】ここが凄かった。

「えー?わたみんちやろ?」と思うなかれ。「あー、あのチェーン店」と思うなかれ。
石巻限定わたみんち ”石巻酒場” わたしの持つ語彙力の全てを総動員させて言うならば、「ヤバい」




空腹に耐えきれず、お通しの石巻野菜とすぐに来るメニュー、いぶりがっこのクリームチーズ乗せをハイボールでバリバリやる。
人参・かぶ・きゅうり、どれも新鮮でバリバリ。超おいひい。

いぶりがっこ(秋田名物・燻したたくわん)ってよくクリームチーズと合わせて提供されるけど、そのままでも充分おいしいのにね?




きたーーーーーーーー☆
ご覧くださいこの新鮮なほや!ほや!ほや!




んんっ……❗////

思わず漏れる喘ぎ声///
まっっったく臭みがなくてぷりっっっぷり。こんなほやを食べたことないわ!




金華サバの〆鯖。
都内の安居酒屋でやっすい〆鯖ばかり食べていると横っ面にグーパン入れられますね。
本体の旨味が強いからお酢の酸味はごく僅か。
鯖県民、福井県人も納得する旨さ!




葉ぜりもーりもりの釜飯。いー香り。
サクッと食べてしまっておかわりが欲しい。




おばんざい4種盛り合わせは、うどと豚肉のきんぴら・蕨の出汁醤油漬け・行者にんにくと三陸わかめの酢の物・石巻産白身魚の揚げ甘酢あんかけ。
うどがおいしい。どれもおいしい。
でも故郷の山菜より早く食べてしまうなんてくやしい……ビクンビクン

思わずハイボール・ハイボール・ストレートと続けて3杯呑ってしまったのはNIKKAのアップルワイン。




疲れたバディに染み渡る甘さ。
きっとこれ、NIKKAの仙台工場で作られているに違いないわ。

外食が続くと具合が悪くなりますよねえ。
出張や旅でそれだけが嫌なんだけど、海のものも山のものも野菜もバランス良く戴けて
胃袋だけでなく身体中で満足しましたー!



【石巻酒場 わたみんち】


地元のおいしいものがもりもり、でも安心わたみんち価格。
石巻駅からすぐ。オヌヌメやで。




今日見た限りの仙台、石巻はまったく震災の痕跡が見当たらなかった。
でもホテルの壁に貼られたこんな寄せ書きを見て、被災地だったんだなと再確認させられます。


***

翌日二日目。この日はなんと2/3日オフ☆
日中は会場設営、わたしは夕方入りでリハーサル。

少し石巻を見て回ろう。どこいこう。
前夜にホテルにあった観光案内mapを見て、俄然行きたい所が決まった。




駅前の交番に描かれたイラスト。
残念ながらこのキャラクターは見たことはある気がするけど知らない。
そういうとサイボーグ009も知らないんですよね。
世代なのか福井では映らなかったのかテレビを見てなかっただけなのかわからんけど。

そんな石巻は石ノ森章太郎の故郷なんだってね。
石ノ森漫画館というミュージアムがありました。時間がなくて行けなかったけど、次回また来なさいという神様のお告げかもしれません。


そんなんで
駅前からバスに乗って、目指すは牡鹿半島。



何故に人は尖ったものがあるとその先に到達してみたくなるのだろう。
さきっちょって浪漫ですよねえ!




尾ノ崎橋を渡って半島へ。
川みたいに見えますがこれ海の一角なんですよね。




バスの乗車は、わたしが目的地に付くまでこの人数。(計三人)

どんどん山の中になってきた。
ちな、石巻⇔牡鹿半島を行き来できる交通機関はバスだけで、これまた一日数本しかありません。
帰りは16時台の終バスに乗り遅れたら30km以上ある石巻駅前からタクシーを呼ばなければいけなくなるので注意が必要。
バス時刻がGooglemapに出てきませんw宮城交通のサイトにて。




一番前に座ったらバスの運転手さんが車窓の向こうをガイドしてくれる。フレンドリー過ぎ。
海に見える設備は牡蠣の養殖場だそうです。

 


山を抜けたらずっと海沿いを走る。
水面が光を受けてキラキラしていて、しょうじょのお胸がキュンキュンするくらい綺麗で
この海が本当にあの脅威を引き起こしたとは信じがたい気持ち。

でも、何もない荒れ地を指して運転手さんが言う。

「あそこは郵便局があった場所」
「あそこは家が3軒あった場所」




バスに乗ること1時間、目的地が見えた。

最寄りは「大原」バス停なんだけど、車内で仲良くなったおばあちゃんが
その次の「大原門前」で降りなさいと仰る。
なんでも近所がご自宅で、周辺をご案内してくださるとか。




降車して遠くに見える「タブの樹」を指して、あそこ!あそこに行くのよ!と言う。
おばあちゃんが急ぎ足で躓きそうで、おばあちゃんの腕を取り向かう。




その樹には震災の月日が刻まれていた。
おばあちゃんが書いたものだそう。

近くの樹々は津波に打たれて折れて流されたそうだ。
この樹も樹皮が剥がれ倒れかけたけど、月日とともに直立を取り戻したんだそう。驚くことに樹皮が文字を刻んだスペースを埋め尽くそうとしている。
この樹は復興で強靭な精神力と生命力を見せた石巻の人たちの化身、だと思った。




「海を撮るならココよ、ココ!」
と撮影スポットまで指定される。

海沿いに高い堤防が作られている途中。
市内にいると震災の痕跡はまったく見えなかったけれど、やはり海沿いはこうやって復興を続けているんだ。




目的地の【牡鹿半島 食堂いぶき】
今年4月22日にオープンしたばかり。まだオープンから6日しか経っていません!

写真を撮ろうとするとしゅっ!とポーズ付きで写り込むおばあちゃん。
信じられるかい?81歳なんだぜ……

「わたしも一緒にお昼ごはんしていこうかねえ」
「お昼ごはんの後にはうちにも来てね!」

ちな、おばあちゃんちはすぐそこでした。すごい偶然なのか田舎あるあるなのかどっち?




少し高台にあるため奇跡的に津波で流れなかった古民家です。
とはいえ流れなかっただけで痛み具合は酷く、取り壊し予定になっていたところを
ここのオーナーさんが買い取って、長い期間掛けて修繕してお店にしたんだそう。




中を見せて戴くとほんとうに民家。超☆民家。
その至る所にテーブルが。素敵すぎる。




オーシャンビューの特等席もあります。
でも、堤防が出来上がったらこの海も見えなくなるんだろうなあ。




超ほたて丼きたーーーー☆

これでミニサイズ、
通常サイズはもっとおっきいで!

ほたてがな!お口の中でほろほろっとほどけるんやで!感動!
「ひも」も「子」も乗っていて、どれも全部おいしいっ!

おさけを……おさけください……!というタマシイの雄叫びをぐっと呑む。このあと仕事。

汁物には三陸わかめが盛りもり、しょきしょきの歯ごたえ。
小皿の黒いものは鯨を煮たもの。
牡鹿半島ではクジラが獲れるんやって?!うそーすごーい!おさけ、おさけ(略)



【牡鹿半島 食堂いぶき】


ゆっくりとした時間の流れを感じながら、地元のおいしいものが食べられます。
牡鹿半島を巡る際は、是非。
ただし夕食をするなら帰りのバスはありませんw夜はお車で。


いぶきを出た後、おばあちゃんちにお招きされる。

「本当にいいんですかー!」
「いーのいーの!いらっしゃい!」

田舎の人にはない、オールオッケーなこの雰囲気はどこから?




テーブルの上には作成途中のスミレの押し花の作品が~~

おばあちゃんちは震災で全壊してしまったけれど、数年前に思い切ってこの家を建てたそう。
そして今は復興支援に来る若い子を格安で寝泊まりさせてあげているんだって。




おばあちゃん、なんと押し花作家さんだった!

「あなた、読書はする?」
そう言って出された数十枚の押し花の栞。
「もしよければ、いくらでもいいから寄付という形で買ってくれる?」

四葉のクローバーの栞と紅い花びらが散りばめられた栞を二枚戴きました。
売上は全部この牡鹿半島の復興支援に使われるそうです。

そして「持っていきなさい!」と言ってお菓子を手渡される。
おばあちゃん大丈夫やで、わい子供ちゃうしwって言うけど両手いっぱいに握らされる駄菓子。
ありがとう、おばあちゃん。ありがとう。




震災の時のこと、その後の避難所での辛い生活のことなんかを話してくれた。
でもコロッコロ笑いながら話すの。
聞いているこちらは笑い話じゃないのに。

この逞しさは辛い経験を乗り越えたからこそなのか、それともこの女性の持って生まれた強さなのか。




「いぶき」とおばあちゃんちの近くの小高い山に神社がある。
7月の3週目の土日にここでお祭りがあって、若い子がお神輿を出すんだって。

「今度は仕事じゃなくて遊びにいらっしゃい!お友達も連れてね」
「その時は格安でうちに泊めてあげるから!」

うん、また来るよ。連絡するからおばあちゃんちに泊めてな。
そう言っておばあちゃんとお別れしました。
どうか、どうかお元気で……。




終バスまで少し時間があるので、神社まで登って参拝。

おばあちゃんに会わなかったら、時間の許す限り牡鹿半島の先を目指して海沿いを歩いてみる予定でした。
それもいいけど嬉しいハプニングというか出会い。神様にお礼。




振り返ると海を見下ろせる。絶景。




海沿いを歩いてみると、延々と堤防を作っている。
牡鹿半島は堤防だらけで海の見えない街になるんだろうか、という気持ちは余所者目線だからだけではないと思う。だって本当に海が綺麗なんだもの。

そろそろ終バスの時間、バス停に戻ります。




んんっ?
「大原」のバス停が!

ものっくそかわいい!

手作りのバス停とは聞いていたけどめちゃくちゃかわいい!


   

中はただの雨を凌げる場所ではなかった。
座り心地のいいビビッドなソファー、手作りのカントリー家具、まるでメリケンのお宅のリビングやで。




復興に携わってきた人たちが手作りのフレームの中にたくさんいらして、午後の光を受けていた。

反則やーーーーー
これで泣かない人はおらんと思うで……。




「おねえちゃん、おかえり」
「ただいまです!」

帰りのバスも行きの運転手さん。一人で一日数往復の運転をされているんだろうな。
もれなく一番前に座って、ずっと運転手さんとお話。
半日の牡鹿半島巡りは楽しかった。
さあ、帰ったらリハーサルやー!

この日は23時近くまで掛かって、わりとへろへろになってホテルに戻った。
明日は初日、6時起床現場8時入り。コンビニで買ってきた蕎麦とおさけを浴びて就寝。(以降割愛)


***

       

石巻三日目、本番初日無事終了ーーーーー!
今日は呑むでーーーーーー!!!!!
初日の経験を活かして現場からタクシーでホテルではなく駅に連れてきて貰う。

まだ日が暮れる少し前だったので、夕餉前に駅から海のほうまで歩いてみることにした。


 

海までは3kmほどあるのに、この駅周辺も全て津波の被害に合っているんですよね。
石巻駅も震災後大掛かりに修繕、改装されたようです。




街中のあっちこっちにいらっしゃる009さん。
こんなのに遭遇したら無論写メるわたし観光客w

これまた偶然なのか狭い田舎あるあるなのか。
後ろに写り込んでいるお二人に後ほど再開することになるんだって!




街を上げて009って感じですね。
いいなこういう街の感じ。




この方はなんで白目なん?教えてよ。こわいよ。




遠目に大きなお屋敷があるのかと思ったらお寺さん。
曹洞宗の永巌禅寺

写真は入口だけだけど、お寺さんにしても広い敷地。由緒あるお寺なんだろうな。
昼間に来れていたら参拝できたんだろうけど門扉が閉まっていて残念。外から合掌。




向かっているのは、海の近くにある日和山公園という場所です。
「日和山」という名前だけに山にあるんだけど、日本一低い山だそうです。

でも津波が来た時、日和山に逃げて命拾いしたという方が大勢いたそうです。
当時のニュースでもよく映っていた場所だ。

なるほど、山に向かうだけあって結構な登り坂である。




日和山公園。
だいぶ登ってきた。




海が見えた。
昨日の昼間に見た海はあんなにキラキラしていたのに、少々不気味なのはたぶん夜だからだけじゃない。

広い公園を横切っていくと、また少し小高くなっていて
さらに登っていく階段があった。




ファッ!!!
登った先に大きな鳥居があった。
ごめん、漏らしました。夜に見るもんじゃないです。

鳥居の向こうには海が広がる。
逆を言うと海からこの鳥居まで必死で登ってきて、この鳥居を見た方もいらっしゃるんだろう……。


鳥居の真下は長い長い階段になっていて、
ここから海のほうに降りて行けるのかな、とその階段を降り始めた。





あかん
これは降りてはいけない。

数十段降りて思った。

霊感なんかないです。
ただ暗いから怖かっただけかもしれません。
でももう足がすくんで動けない。

慌てて戻ろうと後ろを振り返ったら……


灰色の石でできた大きな鳥居が、朱色に見えた
まるで厳島神社の鳥居のような


ぼろっぼろ泣きながら手を合わせて、心の中で必死に祝詞を唱えた。
ここは観光地を巡るような気分で来るべき場所じゃないのかもしれません。

階段を登り切ると、もう鳥居の方は振り返らずに急ぎ足で山を降りました。


くねくねとした急な山道を下っていくと
だんだん気持ちも落ち着いてきて

すると眼下に石巻の夜景が飛び込んできた。




息を呑んだ。
まるで、宝石箱みたいだった。

震災の痕跡がほとんど見当たらないだけではなく
街は、こんなにもたくさんの灯りを点していた。

震災から6年、
6年って言ったら、鬱病にでもなって部屋の隅で膝を抱えてガタガタ震えていたら簡単に過ぎる年月だ。
そんな短い年月の中、この街は灯りを一つ、二つと点してきたんだ。




その光のほうへ
転げるようにして坂道を下って行った。




あの近未来的な建物が石ノ森萬画館です。
ちょうど海というか川の中州になっているところに建っていて、もちろん津波で半壊したそう。
今は修復も終わって営業しています。




ところで、初日に行こうとしたお店にリベンジしようとmapを頼りに向かうんだけど
すごいね。
誘惑多すぎ。
とにかく飲食店が多い。

我が故郷とおんなじくらいの田舎度やろ?と来る時思っていました。
ごめんなさい。
遥かに飲食店もコンビニも多いです。しかも個性的なお店な並ぶ。




あーーーなにこのかわいいカフェ。
カフェって言うけどこの時間は呑めそうで、扉を開けてしまいそうになり思い留まる。
目当ての店で一杯呑ってからでも遅くはないと言い聞かせる。




なにあれ?
仮設……テント?

後で調べたら 橋通りcommon っていう場所でした。
野外の仮設的な出店街、複数のお店と複数のスペースがあって、フリースタイルで飲食するっぽい。
家族連れや友達集団、子供から大人までお客さんが集ってる。




Yes, 完敗です。

あんなに己を強く律しながら歩いてきたというのに
焼き牡蠣とか書いてあるのぼりが立ってたら無理ですやろ。


ところで、初日終えたあとのビールってどうしてこうも旨いんですかね。
寝起きだって、なんなら働かなくてもビールは旨いんですけどね!
今日は震えるくらい旨かったですね。
怖い思いしすぎて喉カラカラになったしー!




「石巻焼きそば」って気になってたんやで!
普通の焼きそばより黒いんだよ。
富山ブラック的なものかと思いきや、予想を逸してそんなにしょっぱいものではなかった。




都内ではなかなかお目に掛かれない、巨大な焼き牡蠣。200円。うそお。

嬉しさ余って焼き汁をダバダバ股間にこぼしてしまう。
慌てて拭うけど、牡蠣汁って白く残るのね。うそお。スーツ一着しか持ってきてないし。


なんかもう焼きそばと牡蠣で大満足なんだけど
いやいや、今日はリベンジするって決めたんやで。




目当ての店に到着。
焼きそば&スーパードライでクールダウンしたからここまでは早かった。脇目も振らず。
店に入るとカウンター席のみ、1席を覗いてあとは全部埋まっていて
運良くその1席に通してもらえた。

お通しを戴きながら、お任せで刺し身の盛り合わせを作ってもらう。

やばい。
鯨の刺し身だよ。
鯨を刺し身で戴くのは生まれて初めてです。うまひ!うまひ!うまひ!
石巻の魚が旨いのは知っていたけど!全部うまひ!くやひい!ビクンビクン!




初日は日本酒は遠慮していたけど、今日は戴きますよ。
この地酒三種からどれにしようか迷ったけど、結果全部呑んだ。笑

でもオーダーしたのは手前の伯楽星だけ。
日高見は、お隣りにいらした女性二人とお話していたら
「もう呑めないので、もしよろしかったらどうぞ」と言って、ほぼ手付かずの徳利を戴いた。

いえいえそんなと言うも、このまま捨てられるのももったいないので是非にと仰る。
有難く頂戴してしまいました……。

この方のご実家はこの近くで素敵なペンションをやっていらっしゃって
SUGEEEEEEE素敵なの。



▶FUTABA INN

次に来る時の宿は決まった~
ああ、おばあちゃんちにも泊まらないとだし
泊まるとこ大杉、みゆちんうれしい叫び。




焼き魚二種と行者にんにく。
焼き鯖は安定の絶品。

手前と奥のお魚は初めて食べるもので、辛口の日高見と相性最高。
名前を聞いたけど忘れてしまった。
ご存じの方教えてプリーズ。

そして女将さんが

「もしかして一昨日いらっしゃいませんでした?」
「閉店間際にまだ開いてますかって声掛けてくださったですよねえ!」

お断りして本当に申し訳ないと思っていたんですよ。
でも魚も終わっちゃったし。悪いことしたなあって。



そう言って、サービスですって白身魚の天婦羅の盛り合わせを戴いてしまった。
返って申し訳ないです、でもおいしいよおいしいよ……。

上にちょこんと乗っているのは「こしあぶら」という山菜です。
お通しで「しどけ」という山菜も戴いたんだけど、この二つの山菜は初めて食べました。
わが故郷にはないのかな?


サービスはここで終わらず
「迷ってらした墨之栄もよかったら試飲してみて?」とグラスを戴いた。
試飲って量じゃないですほんとうに……
ほんなんで地酒三種を堪能してしまいました。


だいぶお腹いっぱいなんだけど、お隣の女性が食べてらした鰹のお茶漬けをどうしても食べたくて
〆にハーフサイズでお願いしました。




あああああああ

黄金色のスープは鰹の濃厚な出汁。
ほとんど塩味がないんだけど、出汁の旨味で塩味イラナイ。
鰹はれんげでほろほろっと崩れる。


そんな〆を味わっている時、だいぶ出来上がった感じの男女お二人が
お隣の二人と入れ替わりに入ってきました。

「あっ、あなた。さっき駅前で009の像を撮ってたよね?」

?!

写メを見返すと、このお二人背後に写ってるwwwwww
なんなんやろねこの偶然&偶然&偶然。
もう帰ろうかと思っていたのに、だいぶ話し込んでお友達になってしまいましたw



旬の味 汐だまり


タクシーの運転手さんが仰ったように「そのへんの寿司屋の何倍もおいしい魚が食べられる」お店でした。
駅から徒歩7分。70分歩いたとしても行ってみるべき。




おなかぽんぽんなのに、実はさっきのお店に入る前に苺を買ってしまっていました。
2パック250円だったもので、つい。

これ持って帰れない……と思って食べましたよ、2パック。

この後寝ようとベッドに横になるも、
どの体勢を取ってもおなかがぽんぽんすぎて苦しくて、はらが邪魔で寝られない、という思いをしました。
そして起きてもまだおなかがぽんぽんだった。


***



最終日終了しました。
最終の新幹線まで二時間弱あったので仙台途中下車。牛タンをしにきました。

もういろんなグルメレポートをしまくってきたのでサクッと済ませますよ。


最&高ですね。


ぶっちゃけ牛タンはいいかなと思ってた。東京でも食べられるしねえ。
そしたら昨日汐だまりの店主が

「ないわー、牛タン食べないで帰るとかないわー」

って仰る。そしていくつか美味しいお店を教えてくれた。
中で仙台駅に近い徒歩圏内のここに来ました。



味の牛タン喜助 仙台駅前店


いくつかある牛タンチェーンで(ここもチェーン)一番食べ応えがあっておいしいと思いました。
厚切りなのにオドロキの柔らかさ。
東京にもあるのでお財布が生温かい時にまた行きたい。




大満足した後、SNSでオヌヌメされていた「文化横丁」に立ち寄る。

石巻のおいしいものはほどんど食べ尽くした、と思っていたけれど
大事な忘れ物に気が付いたんですよ。

「あれ」を呑んでない。

「Yes, 宮城峡!!!!!」



「味工房」という手前の牛タン屋。
こんなん絶対おいしいに決まってますやんwwwwww
次回は絶対ここに入ろう。

で、ここから数十メートルのところにいい感じのバー発見。

まいどー!宮城峡くださーい!




マスターはずらっと並ぶウイスキーの棚を見回して
「あっ……、宮城峡切れてるw」

どうしてwwwスコッチなんかこんなに豊富にあるのにwwwww

そして代わりに出していただいたのが同じNIKKAの「仙台」というウィスキー。
これ、もう販売していないんですってね?オークションで入手されたんですって。

「ぶっちゃけそんなに旨くないですよ」と言われたけど、プレミア効果で超旨いです♡
まあ宮城峡は都内でも呑めるしね!

「プレミアといえばもっと凄いのあるんですけど。ちょっと舐めて(試飲して)みません?」




リアルマッサンが仕込んだという「鶴」wwwwwww

しかも試飲って量じゃないし。


旨いのかって?
HAHAHA❗

別格ですよ。

「鶴」の余韻が醒めず響さんをもう一杯戴き、気がついたら新幹線の時間。
慌ててお会計をして仙台駅まで走ります。

この変態的なバーは文化横丁にあるLuvdelix
個性的なマスター最高です。




駅に向かう途中に見えたタワーがきれい。
明日のお天気を色でお知らせしてくれるって聞いたんだけどマジなの?


これにて終了です。
仕事であちこち行っているけど、こんなにももう一度訪れたいと思った街はありません。
次は各駅停車をしながら東北をあちこち廻りたいな。

長々読んでくださってありがとう。


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