ある日、
リツイートで廻ってきた
いとうさんちのツイートを拝見しまして。
”繋がらなくていいから俺の抹茶を見てくれ”
うわーーお、なにこれ美しい
レアチーズケーキなんだろうか
ベイクドチーズケーキなんだろうか
一見見分けがつかないけど
とにかく美しい。
チーズケーキはわたしの専門分野
俄然これを再現してやろうと思いました。
いとうさんのページに飛んで詳細を見てみた。
「濃厚な」「抹茶の」「ベイクドチーズケーキ」ってことは解った。
それにしても高っ
2,480円送料別
だいぶ小さなサイズやとお見受けするんやけど
いいお値段するんやなぁ。
「余計なものは使わずシンプルに」と書いてあったので
基本の配合でいける。と確信。
ただし、ベイクドチーズケーキっていうものは
こんがり焼き目がついて、焼いた時の膨張でひび割れするのが通例、
焼き色も焼割れも付けず焼くことはだいぶ難しいと思う。
あと色がな、
申し訳ないけれど、いとうさんところのお写真は
鮮やかな抹茶色を表現するために画像処理して深緑に修正しているようにお見受けする。
なので、お取り寄せした方が個人で撮影してうpしたものを見てみた。
光の当たり方か若草色に見える。
あと焼き割れも入っている。
本家さんでも焼割れを完全に無くすのは難しいのかもしれない。
深緑には少し遠い。
でも大体どんな感じか掴めた。
ほな作るでー!
まずは土台のタルト生地からです。
いとうさんちは「ココア生地」を使っているらしい。
せやけど、
フィリングが超濃厚な抹茶なら「ココア」では存在感が薄いんじゃないかな
もっとほろ苦い「ブラックココア」のほうが絶対合うとおもうの。
タルト生地を敷き詰めて焼きます。
ちな、ブラックココア生地=ブラックココアクッキーはこんなの。
ココアよりも真っ黒でほろ苦い。
オレオクッキー、あれがブラックココアだ。
タルト生地を焼いている間にフィリングを作ります。
ここで
うちに三種類のお抹茶があります。
左がデイリーで点てるお抹茶、30g 540円
右が製菓用抹茶パウダー 30g 540円
真ん中の小山園のお抹茶は、京都の小山園本店で買ってきたもの
とっておきの時に点てるお抹茶
20g 1200円くらい
流石にこれを使う勇気はなかったですね。
とりま製菓用を使うことにした。
通常抹茶味のケーキを作る時は10g程度使います。
触れ込みやら色からみて「超濃厚」だということで
30g、一缶ドバー
ご覧ください
生地だけ見ても香り立つ濃厚さ。
あとは焼き方やなあ。
表面に茶色く焼色をつけないために、途中でアルミホイルを被せることにする。
焼き上がりました。
気をつけて焼いたけど、若干の焼色と細かい焼割れ。
チーズケーキは焼いて一晩寝かすんだけど
そうするとぎゅっと小さく縮こまる。
それで焼割れが消えてくれるといーんやけどなー
抹茶チーズケーキを焼きながら、並行してキッシュも焼いていた。
こちらもそそり勃つ焼色とチーズの色香です。
これがいろんな方に好評で
リクエスト多くてしょっちゅう作ってる。
話は逸れましたが
数時間寝かせたもの。
若干の焼色と焼割れはあるものの、色は申し分ない。
本家より濃ゆい色なのでは。
見た目の評価からの、試食。
しぶっwwwwwwwwwwwww
決してまずくはないです!
試食した超絶抹茶好き桜井は 「うんめー!濃くてうんめー!」と言うけど
イッパンジンには渋いよ。
この小さなワンカットでお茶三杯いける。
お茶を茶碗一杯点てるのにお抹茶は茶さじ一杯、およそ1.5g使う。
考えたらこのワンホールお抹茶20杯分。
抹茶一缶ドバーはやりすぎたか…
次回は2/3缶で試してみよう。
そんなんで二度目のチャレンジ。
抹茶2/3缶で。
滑らかな断面になるようにスチーム焼きを試してみる。
翌日、お茶に精通した京都出身の友人が遊びに来るので試食してもらうことにする。
ちなみにこの時一緒に焼いていたのは
ティラミスのロールケーキ ブッシュ・ド・ノエル仕立て
ティラミスをケーキに出来ないかと思いついて
ロールケーキにしてみたのです。
中のクリームはラム酒だくだくのザバイオーネ(ティラミスのクリーム)
スポンジと表面のグラサージュはブラックチョコレートとコーヒーを使用
大・正・解
超★ティラミス!
レシピはここにあんよ。よかったら作ってみてー★
話は逸れましたが
できました。
一晩置いて寝かせたもの。
色もぼちぼち濃厚、断面も滑らか。
なのに一本の焼割れとやっぱり焼色がついた。
ホイップで隠したった。
温度か
もっと低温で焼かなあかんのか
陽子に試食してもらう。
「ナニコレめっちゃウマいんですけど!」
おお…
20gが正義だったわけですね。
しかも焼割れを隠すために乗っけた甘くないホイップが
濃厚な抹茶生地に良く合って、怪我の功名というか。うまい。
味はこれでオッケーだ。
(とはいえ本家=市販のものよりだいぶ甘くないと思う)
あとは焼き具合だ。
そんで三度目の正直
今回は形も真似るため同じ型も買ったわ。
タルト直径14.5cm、高さ2.5cm(サイトから抜粋)と言うと
焼き縮みがあるので直径15cm、高さ3cmの深型タルト型である。
中のほうの型なんだけど
ちっさ!
真ん中に立ててあるのがホイップの口金。
それと比較するといかに小さいかがお分かりいただけるかと思う。
二人用タルトといったところか。
このサイズで2,480円とは…
暴利を貪りすぎではないか、いとうさん…
戦闘開始。
ブラックココア生地を焼きます。
って、
毎度毎度この生地を作ってたら面倒すぎるやん?
パイ生地やタルト生地は大量に作って
小分けして冷凍してあるのですよ。
そうしておけばクッキーとかタルト焼く時楽ちん。
二度目は適当に2/3缶ぶち込んだので
今回はタニタさんできっちり計量
初回と比べるとだいぶまろやかな色です
<初回>
通常よりだいぶ温度を下げて焼く。
オーブンの前にへばりついて
ちょっとでも焼色がついたり膨らみ過ぎたらあと10℃下げようと見張ってた。
15分焼いた状態。
綺麗に発色してくれている。
ほんのり膨らんで表面は固まっているけど中は生。
この状態でアルミホイルを被せてオーブンに戻す。
スチームを掛け続けながら、温度を下げているので焼き時間を通常より20分長く焼いてみる。
竹串を刺してみたらなにもついてこない。
焼き上がり。
おーーーっ
鮮やかな緑!
焼色、焼割れ一切なし!
やったね☆彡
焼きたては蒸しパンみたいに膨らんでいるけど
一晩寝かすと縮みます。
ちな、この間一緒に焼いてたもの
りんごのレアチーズタルト
キュンキュンするほど甘酸っぱいんやで。
こちらは焼かずに冷やし固めるタイプのチーズケーキです。
紅玉は皮ごと煮るとこんなに綺麗に紅く染まります。
りんごさんとコラボしたった。
話は逸れましたが
できました。
一晩置いて寝かせたもの。
三度目の正直
色、断面、完璧ではなかろうか。
わたしは天才か、と思ったわ。
パーリナイッ!でとむらさん、あゆみちゃん、ゆかちゃんに試食してもらう。
「ブラックココアのタルト生地は正解だと思うよ」
「本物よりいいよこれ」
まじで?
って本物食べてないから味知らないんですけどね。
これでぜんっぜん違う味だったらどうすんのって。
お抹茶によう合いますえ。
次は取り寄せて食べ比べて…とも思ったけど
いかんせん甘いものが嫌いなのでもう試食もしたくない。
本物を知らないままで完結しようと思います。