▶ドイツサバイバル記 【準備編】
▶ドイツサバイバル記 【出発編】
▶ドイツサバイバル記 【フランクフルト到着編】
▶ドイツサバイバル記 【フランクフルトサバイバル・貞操の危機編】
▶ドイツサバイバル記 【うぇありず!なぷきん!】
▶ドイツサバイバル記 【さようならフロントメーン、いざローテンブルク編】
▶ドイツサバイバル記 【ココドコー?迷子になっておーまいごっと!】 ←イマココ
▶ドイツサバイバル記 【下痢がくだる。無念のノイバンシュタイン城、編】
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リンゴーン…
リンゴーン…
どこかの教会から朝を知らせる鐘の音がして、街中に響く。
窓を開けると、街の夜明けの美しさに胸を打たれる。
夢の中にいるみたい。
安ホテルもなかなかの朝食だったけど、ここはゴージャスのスケールが違った。
更なる高価なチーズ。日本で買ったら一切れなんぜんえんですよね!
これいくらでも食べていーんですか!
そしてドイツはパンが旨すぎぃ!
安ホテルの朝食のパンやデリカのパンですら、びっくりするほどおいしい。
日本の製菓の技術は世界一だと思うけど、パンは残念なのだと思い知る。
そしてバターもデリシャス、キャラメルみたいにねぶりたい!
すきなものだらけ♡
大・好・物のパテはヘビロテ
一生分食べていきたい旨さ!これいくらでも食べていーんですか!
むろんコールドミールだけではなく
さまざまな卵料理やお料理もあります。
ワッフルも焼ける。愉しい。
シャングパングまであるよ!なにそれすごい。
朝から呑みホ、そして例によって食べ過ぎ。
このあとまた部屋で苦しみ嘔吐。懲りない。
(嘔吐して)すっきりんこした後はチェックアウトして、
スーツケースをフロントに預けて街の散策に出掛けます。
至るところに復活祭の卵が飾ってあります。
ファンシーに興味のないワシもつい、イースター・エッグこうてしもたわ。
雑貨屋さんがたくさんあって、雑貨屋巡りだけで一日潰せそうな感じ。
聖ヤコブ教会で催しものがあったはずだけど
なぜかやっていなかった。
下調べミスのようです。
中世犯罪博物館。見どころらしいです。
学生証を持っていれば入館料の割引が利きます。
さまざまな拷問の器具が置いてあって、どれもエグい。
わたしはSでもMでもないのでまったく萌えません。
こんなんおにんにんヒュンヒュンしまくりんぐやわ!
至るところで日本語の説明書きがありました。
日本人の観光客が多いんでしょう。
それにしても達筆。ドイツ人が書いたものだとしたら敬礼したいレベル。
博物館を出たら町を囲む城壁の上を歩きます。
小さな町なので、ぐるっと歩いて廻っても大して時間は掛からない。
町並みを眺めながら城壁を歩きます。
メルヘンだねえ。
「まいどー!コンニチワー!」
写真を撮る人を撮る。
林平朗さんェ…
歴史的建造物に落書きするとか…ニッポンジンの恥さらしだわ。
城壁から降りて
名物だという”シュネーバル”を食べてみます。
「ちっさいの!ちっさいのぷりーず!」
直訳すると「雪の玉」
ひも状の生地を丸めて揚げた菓子
欧州の菓子、甘いんでしょう…?と思いきや甘さ控えめ。
これを食べたら次の都市に向かいます。
ホテルにスーツケースを取りに行って
歩ける距離だけどタクシー呼んでもらいます。
なぜなら街中石畳、スーツケースのキャスターがばかになりそうで!
で、駅まで乗せてくれた運転手さんが
親日でえらい面白い人だった。
我々が日本人だと知ると、名刺みたいなものを見せて
JUDOをやっているんだと教えてくれた。
”GASSHUKU”にも行ってきたんだぜ!と
鼻息荒くして柔道合宿のチラシを見せる。
GASSHUKUウケる。
”JUDO!!” ”GASSHUKU!!” ”SAMURAI!!” ”HARAKIRI!!”
我々の会話、こんなだったと思う。
愉しいおっさんだった。またね!
ローテンブルクからミュンヘンの道程は長い。乗り換え三回。
シュタイナッハで乗り換えて
アンスバッハで乗り換えて
ニュルンベルクで乗り換える。
在来線を乗継ぎニュルンベルク着、ここからICE!
ニュルンベルクも見どころが多いらしい。
いくらでも時間があればぶらり途中下車の旅がしたいところ、だが(ry
暇さえあればスタディ、
おもしろい人だ。
くるくる巻き毛のかわいい幼女が、
どうやら我々が気になってしょうがない模様。
ガイコクジーンだものねえ、気になるよねえ。
お母さんが窘めるにも関わらず
ちょろちょろこっちに来る。
妹がメモ帳の切れ端で日本の伝統、折り鶴を折ってあげた。幼女大喜び!
ようじょ大好物の桜井は
メモ帳にドラえもんを描いてプレゼントする。
ようじょ 「??」
桜井 「This is japanese hero」「Dry moooon!」
お母様もとても喜んでお礼を言いにいらした。
そのあとしばし談笑、でも実はヤーヤー、アーハン言うて笑っていただけで
ほぼほぼなに言うてるか解らんかったw
先に下車した母子。さようなら!バイバーイ!
折り鶴は大事に持って行ったが
ジェィペニーズ・ヒーローは捨てられていた。
凹む桜井。
ていうか絵心なさすぎやろ。
で、
ここであれれ?と思う。
もう既にミュンヘンに到着している時間が過ぎてる。
ちょっとくらいの遅れは想定内だけど
車窓を眺めていても延々田園風景、一向に都会に入らない。
…そして日が暮れてきた。
「ここ、どこらへんやろ…?」
近くの乗客にここはどこなのか聞いてみる。
「もうすぐオーストリアだよ?」
ん?
え?
ココドコー?
地図を見せると見当違いの方角に来てる。
どこで間違えたのか解らない。
ニュルンベルクでミュンへン行きのICEに確認して乗ったはず。
確認したのは掲示板だけで、同じ時間に到着した別の列車に乗ったのか。解らない。
そんなことより、
ミュンヘンに辿り着けないと我々はおうち(日本)に帰れないよー!
地球の歩き方付録のマップを見せて尋ねる。
「あいわんちゅとぅーごーとぅーみゅんしぇん!」
「うぇありずとらんすふぁー?」
なんとかって駅で降りて何番線の列車に乗りなさいと、地図上の駅を示し指示を仰ぐ。
言われた乗り換え駅で降りて
言われたホームに到着した列車に乗って、無事ミュンヘンに着いた。
それにしてもドイツ人みな親切過ぎ。泣くわ。
17時39分に着くはずが、既に19時を回っていた。
無事着けてよかったけど、あのままもうちょっと行けば
オーストリアに凸できたのにナー、と残念な思いもあったりなかったり。
ミュンヘンは大都市だった。
ローテンブルクの古い町並みとまるで違う。
とりまホテルを探してめしをしよう。
ホテルは難なく見つかった。
やはりホテル選びはエキチカに限る。
疲れていたのでホテル側のレストランに。
桜井は歩きまわる元気も消失、文句は言わなかった。
一人一品ずつ頼んだら
食べきれない量の料理が来る。
サイズ感がいろいろとおかしいよ。。
出されたものを残せない国民性の我々は、一生懸命食べた。
この日ラザーニャはもう一生見たくないと思った。
おなかぽんぽんで死にそうになりながらチェックイン。
ミュンヘンの駅周辺には安ホテルがあまりない。
ル・メリディアン、そこそこいいホテルでそこそこのお値段、
でもモダンで近代的なので趣には欠ける。
食事をしてお元気になった桜井から暴行を受ける。
やめて、せいりちゅうはまんまん攻撃すんな!
インターネッツに接続を試みるも、また繋がらないよ…
なんだろう、どこ行ってもネットワークのこの不安定さ。
明日から乗り換えはないのでもういい、ねるわ。
***
こんなに長くなる筈じゃなかった。次回で終わるよ!たぶんね!
来週のみゆきちゃんは「下痢がくだる。無念のノイバンシュタイン城」です。バイチャ!