キチガイの沙汰。つくば100キロうぉーく。 【三章】

2011/06/05(Sun)

一章
二章の続きです。
まだの方はそちらからどうぞ。


40キロ地点、岩瀬着


21時過ぎ。
30キロでもうまん子や!おもたけど
40来たよ、来てもーた。マジまん子杉wwwwwwwwwwwww


つくばスタート

平沢休憩所            10キロ地点
つくば休憩所(スタート地点)  20キロ地点     
真壁休憩所            30キロ地点
岩瀬休憩所            40キロ地点 ←今ここ。
真壁休憩所            50キロ地点
つくば休憩所(スタート地点)  60キロ地点
藤澤休憩所            73キロ地点
土浦休憩所(土浦駅)      80キロ地点
藤澤休憩所            87キロ地点
つくばゴール           100キロ


駅が見えるで!
何線の何駅か知らんけど、こっから電車乗って帰れるやん!


この辺で、歩みが少しばかり楽になってきていた。

みんなの歩みが少しだけテンポダウンしていた。
各々疲労や足の痛みなど訴えていたから。

そして何より、
ベティさんから戴いた痛み止めが効いていたんだと思う。
ベティさんありがとう。
ベティさんマジまん子!!!!


なんかいける。
まだいけるで。


寝転がって兎にも角にもストレッチ。
地面は雨でぐちゃぐちゃやけど、もう既に全身ずぶ濡れなんでもうどうでも良い。


psyencek-1306584771-2.jpg


見せパンやで!
いくら極限状態とはいえ、サニタリーぱんつ丸出しでストレッチは出来んよ。


この休憩所ではなちゃんの救援物資を待ってた。
ジツは、ショッキングな事実が発覚してて。
ナマナマしい事情を読みたくない方は、点線内すっ飛ばしてー!



↓--------------------- ここから ---------------------↓


おトイレでリュックからナプキン取りだして、愕然としてん。

雨で全身ずぶ濡れ、むろんリュックの中もずぶ濡れ。
着替えのTシャツと靴下はポリ袋に入れていたものの、
無造作にリュックのポケットに入れた夜用スーパーはヌレヌレ。


高分子吸収体が主成分のナプキンが水を吸うと
どうなるか
は分かるよ・・・な・・・?


これはだめだ・・・


応急処置。
トイレットペーパーをぐるぐる巻きにして、ナプキンの上に拳ほどのペーパーの束をあてがった。

ぱんつを上げると


おまたもっこもこ!!
おまたもっこもこやで!!




でね、
はなちゃんとデンワした時
夜用スーパーが欲しい旨と、マタズレが痛くてたまらんことを話したわけ。


はなちゃん 「タンポン持ってったるよ!タンポンにしな!」




あwwwwwwwwwwwほwwwwwwwwwwwかwwwwwwwwwwwww

タンポンとか

しょじょまくやぶれるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww




過去、タンポンを使った経験は一回だけ。
修学旅行中、友達に勧められてトイレでチャレンジしてみたものの。入るわけもなく。

そしたら
友達が個室に押し入ってきて挿れてくれてんけど。

あの断末魔の叫びとなにか終わった感は、今でも忘れない。



例え、
たとえわたしがタンポラーだったとしてもよ?

皮膚のある外陰部でさえ、擦れて傷付いてメリメリやってーのに
タンポン挿れて歩いて、粘膜が擦れて傷付いたらどうなんの?


恐ろしすぎて意味がわからない。


そんなこんなで
タンポンは断固拒否した。


でも、はなちゃんとこの休憩所で合流出来なかった。
もう少し待てば会えるはずだったのだけれど、その僅かが待てなかった。
みんなの出発に置いていかれるのがこわかった。


↑--------------------- ここまで ---------------------↑



ゆりっちょがだいぶ遅れを取っていて、ここで一緒にスタート出来なかった。

待ってあげたい。
一緒にスタートしたい。
人は一人では歩けないよ。


もうちょっとで休憩所を出ようとする時、ゆりっちょが休憩所に着いた。
「まん子やで!!ゆりっちょまん子やで!!!!」

すると
疲弊しきった彼女が返してくれた笑みに、強靭な意志が見えた。

強い。
彼女は強い。
全然折れてなどいない。

彼女は大丈夫だ。



「頑張るぞー!!」
「おー!」
「いややー!!帰るわー!!!!」
「帰れ帰れ!」



今度は5人。
また歩き始めた。



雨足が一層強くなった。
もう既にずぶ濡れなんやけど、雨がものすごく冷たいのでカッパの上着を着ることにした。

リュックからカッパを出す。
歩きながら片手でカッパを着る。
それだけでどんどん置いていかれる。
慌てて小走りで追いつこうとする。


その時、前方から「みゆき!みゆき!」と呼ぶ声が聞こえる。
誰や?

はなちゃんやwwwwwwwwwwww
はなちゃんやwwwwwwwwwwww


「夜用スーパー!そんで痛み止め!」

「あー、あー、あー、ありあ、とぉぉ、おおおぉぉ」




ここで前方におったはなちゃんとすれ違う。

うん、
立ち止れへんねん。

はなちゃんが走って追いかけてくる。
立ち止って受け取ってお礼を言いたい。できることならハグハグしてちゅっちゅしたい。


でもごめん!
止まられへんねん!
止まったら脚固まるねん
置いていかれるねん

はなちゃんなかなか追いつけない。
この辺で、どんだけ早く歩いていたか察していただきたい。

「はなちゃん、走ったらあかん!車で先回りして!」


はなちゃん喘息持ちやから、走ったら発作起きる。
それでもはなちゃんは走って追いついてきた。


「走ったらあかんやん

「大丈夫や!これ夜用スーパー!
羽付きと羽なし、どっちがいいか分からんかったから両方持ってきたわ!

「マジでか…、まん子…まん子やでぇぇ
すまんけどリュックのファスナー開けて突っ込んでくれるかのう?」



リュックにナプキンを入れてもらった。
後で余裕がある時、中のポリ袋に入れないと
また高分子吸収体が大変なことになる。

そしてロキソニンを手渡しで貰う。
その場で一錠食う。


「まん子やでーーーー!!はなちゃんまん子なぁぁぁああああ!!!!」

遠ざかっていくはなちゃんにお礼を言うと
りっちゃん(小3)もそこにおったww

「ごめんなー!猥褻なおねえちゃんでごめんなー!」





50キロ地点、真壁着


つくばスタート
平沢休憩所            10キロ地点
つくば休憩所(スタート地点)  20キロ地点     
真壁休憩所            30キロ地点
岩瀬休憩所            40キロ地点
真壁休憩所            50キロ地点 ←今ここ。
つくば休憩所(スタート地点)  60キロ地点
藤澤休憩所            73キロ地点
土浦休憩所(土浦駅)      80キロ地点
藤澤休憩所            87キロ地点
つくばゴール           100キロ


30キロ地点で来た場所。
あの時が一番の地獄やった。

とはいえ疲れは増して、足がStick!(棒)やねんけど!


ここで全参加者の半分ほどがリタイヤしたと聞く。
いやいや、半分がリタイヤしてないってことのほうが驚きやで!
今まで歩いた50キロだけでもキチガイの沙汰やのに、この雨、雨。


車で先回りしていたむんちんの奥様とはなちゃんが迎えてくれた。
むんちんの奥様に至ってはほんとうに凄い。
各ステーショで必ず待機していて、みんなをケアし続けてくださっていた。

ケータリングに粉末スティックのカフェオレが置いてあり、
ペットボトルに粉と水を入れてシェイクしてカフェオレを作る。
超絶甘いものが欲しい。

指がうまく動かないのではなちゃんにやってもらった。至れり尽くせり。
これが、5袋溶かしても一向に甘さを感じない。
疲れるとこんなもんなのか。



この時、むんちんに「ブドウ糖要る?」と錠剤の小袋を差し出された。
なんという人やねん
こんな時にこんな貴重なものを

ありがとうございます。
ありがとうございます。

申し訳なく思いながら、有り難く頂戴した。

とはいえ、返すものがなにもない。
「カラダで返すな!」そう言って顔を上げたところ


むんちんの奥様がいらっしゃったwwwwwwwwwwww
もうめっちゃご立腹wwwwwwwwwwwwwwwwwwww



「か、か、カラダって肉体労働ですよおおおお!!!!」
イマサラ何言っても遅い。

すみませんでした
本当にすみませんでした


ここでロキソニンのなくなったベティさんに、ロキソニンをお返しすることが出来たよ!
はなちゃんマジまん!マジまん!




50キロ地点真壁出発。
糖分補給と痛み止めと、真新しい夜用スーパーと。
あとはみんなのペースが落ちていったから、身体はしんどくても今までより楽かも!


むんちん、きよし、ベティさん、桶さんとで5人出発したのだけど
この辺でかなりバラけ始めた。

とはいえ遅れてもそのうち追いついてくる。
このメンバーより先に進んでいるメンバーに追いつくこともある。
この繰り返し。


再会を喜んで 「まん子?まん子やん??超まんくぉーっ(涙)」 と言えば

「まん子!みゆきたんまん子!!!!」

と返ってくるようになった。
もうわたしら、まん子で繋がっていた。



もういっこラクだったのは、60キロの2キロ手前にコンビニがあったこと。
8キロでの小休止は有り難いし、何より肉棒(からあげ棒)とおにぎりを買うことができた。

肉wwwwwwwwwww肉wwwwwwwwwwwww
そしてお米のパワーってマジパネェ!
もりもり元気が出るよ!


前にもここを通っておにぎりを買ったし、
各ステーションでもちょっとした食べ物を戴けたりするんだけど
食べても食べてもおなかが空くねん。
すげー、めっちゃカロリー消費してんねんね。


米食ってストレッチしてコンビニ出発。
あと2キロ。
2キロの歓びはわたし知っている。



60キロ地点、つくば着


この時点で午前2時前。
つくばからの終電オワタwwwwwwwもう今日は帰れんwwwwwwwwww


miyu_p-1306602946-1.jpg


ずぶ濡れのTシャツとニーハイを替える。
お着替えはしんどいけどトイレへ。
公衆の面前でTシャツ脱いだらきっとタイホされる。

足がStick!!身体ITEEEEEEEE!!!!!

靴下替えてもスニーカーの中が泥沼やし、意味なくない?
でも、もこもこソックス膝あったかい。


寝転がってとにかくストレッチ。
濡れながら脚おっぴろげてストレッチ。
カチンコチンの身体をほぐさなマジやばい!



今回は4人で出発。
桶さんは足にテーピングを巻いてから出発するって。
雨が痛冷たいwwwwwなにこの苦行wwwwwもういや帰りたいwwwwwwwwwww


今まで、むんちんの弱音らしきものを一切聞いていなかった。
50キロ地点で
「次進むかどうかは10キロ歩いて考えるわ」 と言っているのを聞いたけれども
誰しも同じことを言っていたし、何より弱音の言葉を聞いていない。

流石むんちん、余裕やなあと感心するばかりで
ここでむんちんが一番キツかったとは知りもしなかった。



数キロ進んだ先でむんちんが少し遅れを取った。
まん子やでー!むんちんまん子やでー!と声を送る。
後ろから、おー!ちん子ー!って声を聞く。

むんちんはきよしと共に常にこのグループを引っ張っていて、
たまに遅れを取っても、もの凄いイキオイで追いついてくる。
なんでそんなに速いねん?!と驚愕するイキオイで。



同じく遅れを取っていたベティさんが追いついてきた。
「むんちんは?」
「結構後ろだよ。凄く辛そう

マジか
でもむんちんなら大丈夫や。
またゾンビみたいなイキオイで追いついてきて、さっさと先を行ってしまうねん。



溢れる欲求と体力がウリのわたしも、K点超えた。
近くの仲間とえろ話をしたくとも、
雨音と被ったカッパのフードのせいで、大声を出さないと相手の声が聞こえない。

真っ暗闇を進む中、たまに灯っているオレンジ色の街灯があってなー。
この灯りが救いの光に見えて、その下を通る一瞬、安らげる。
それだけ辺りは暗く、雨は冷たかった。


残り40キロ
藤澤を超え、土浦で折り返して
また藤澤に寄って、ここまで戻る。
行って、帰ってきたらゴールや

ゴールが見えない先ではなくなってきた。
そこで自分にジンクスを掛けていた。



これ歩き切ったらわたしモテまくる。

挫折したら一生Bできない呪いにかかる。




横断歩道の白い部分から落っこちたら死ぬ、
的な
何の根拠のないジンクスなんやけど。

もうそんなものどうでもええねんwwwwwwwwwwwww


【つづく】



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